「忙しい」が口癖のワーキングマザーへ ~現状のままで今をもっと楽しむ工夫~


仕事と家庭の両立で忙しく、子供をちゃんと見てあげられていないのではないか、と不安をもつ女性の悩みをよくお伺いします。より責任のある管理職についておられる方であれば、余計に子供との時間を捻出するのが困難になる方もおられるでしょう。

今日は、そんな「忙しい」家庭と仕事を両方するママが、現状を変えずに、忙しい毎日でも、もっと子育ても仕事も楽しめる、ちょっとした工夫についてお話ししたいと思います。既に実践しているママの方もおられるかもしれませんが、あくまでも一例ですので、参考になれば幸いです。

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「忙しい」が口癖になっていて、子供をせかせてしまう

養老孟司氏の言葉に「暇が無い、というのは気分であって、必ずしも事実ではない。結論を急ぎすぎて経過を楽しまない。それが忙しいということである。」とあります。

例えばお子様のお迎えから帰ったあと、夜は大忙しですね。明日の準備をしなさい、宿題しなさい、片付けしなさい、ごはんをこぼさないように、といろいろと注意したくなりますね。いろいろなことが「さっさとしなさい」になってしまっていませんか。

そんなとき、たいていママの頭の中は、現在かかええている仕事の問題、残してきた仕事の不安、子供が寝たあとにやるべき仕事について、など、「今この瞬間」ではなく、「少し先の未来」を考えているときではないでしょうか。仕事のことは考えないようにしよう、と思っても真面目で頑張り屋さんのお母さんならだれでもそうなることはあるでしょう。

子どもは、お母さんに楽しかったことを話したいし、頑張ったことを褒められたいと思っています。それを毎日きちんと満たしてあげることで、子供は健やかに育っていきます。子供の話を十分に聞いてあげなかったり、受容してあげる余裕がない状態が続いたりすると、小学校高学年くらいからは、何も話してくれなくなってしまう子もいるそうです。

1日の中で、平日はお子様と接する時間は、朝の1時間と、夜2時間程度、というのがワーキングマザーの日常ではないでしょうか。1日24時間の中で、たった3時間程度、子供にだけ集中してあげるのと、そのたった3時間の子供との大切な時間を、自宅では対処しようのない、残してきた仕事や問題について悩み、子供の話も上の空・・・というような状態で過ごすのか、どちらが充実した時間でしょうか。

その時、その時に目の前のことに集中し、そこにある幸せと喜びに浸るということ。その積み重ねが、人生の大きな喜びと充実感につながるのではないでしょうか。養老孟司氏のいう「経過」、ここでは子育て中という経過、を楽しんだほうが得ですね。

仕事は結果を出すことが重要ですが、その「経過」も部下や同僚と楽しむことによって、モチベーションのアップ、そして結果が出たときの喜びは何倍にも大きくなるといえるかもしれません。

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仕事をしていることへの罪悪感がある

「子供を保育園に預けるときに、毎日泣かれて罪悪感がある・・」というお話もよく聞きます。仕事をしている自分が悪いような気持ちになってしいまい、永遠に続くことではないとわかっていても辛いものですね。

以前、お話しをうかがったワーキングマザーの方は、お迎えの際、「今日も保育園で頑張ってくれてありがとう。お陰で、ママも仕事しっかり頑張れたよ」と子供に自慢できるような毎日を送ることにしたら、仕事に対する意欲も変わり、罪悪感もなくなったとのことでした。

また、小学生くらいのお子様をもつママは、子供に、毎晩、仕事で頑張ったことや今日職場であったことを話すようにしているとのことでした。もちろん、複雑なことは話せないにしても、子供なりの素直な視点での、意外なアドバイスがもらえたり、子供の考え方を知れたりするそうです。また、ママの仕事の話を聞くことで、ママも頑張っていると理解し、応援してくれるようになったという素敵なお話でした。

罪悪感があると、やはり仕事を辞めるべきなのかと悩んでしまったり、仕事で失敗したり嫌なことがあると、負のスパイラルに陥ることがあります。このようなお二人のママのように、考え方、行動を変えることで、日常の忙しい毎日が、少し楽しく、子育てと仕事の両立が楽しい、と思える機会になるかもしれませんね。

子供がいることへの罪悪感

逆に、職場で、子供がいることへの罪悪感がある、という悲しいお話も伺うことがあります。決して子供を否定しているのではなく、“お迎えの時間があるので、皆がまだ働いている時間に帰宅するため、罪悪感がある”という意味です。もし、お子様がいる方に対して罪悪感を持たせるような職場環境があるとしたら、それは大きな問題ですが、もし、周りの理解はある程度あるのに自分でそう思い込んでいるなら対処しないともったいないですね。

先ほどもあるママの例で挙げましたが、「子供も保育園でしっかり頑張っているのだから、私もやるぞ」という想いに頭を切り替えるのも、一つの手かもしれません。また、職場にいるときは、目標や成果のみに集中し、業務効率化にはげみ、今まで以上にいいパフォーマンスを出すことに集中することに取り組んでみましょう。周りに対する帰宅時間が早いことに対する罪悪感は少なくなるのではないでしょうか。

仕事がうまくいっていないときは、お子様がいなくても罪悪感があるものです。お子様がいても何もハンデがないことを、しっかり周りに知らしめて行くことで、周りも十分理解してくれますし、自分も仕事がしやすくなると思います。

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「今」を楽しむということで得られるもの

職場にいるときは、心も体も、徹底して仕事に集中する。子供といるときは徹底して子供に心も体も集中する、ということで、現状をより楽しく充実させることができるのではないかと思います。

子育てに手がかかるのは小学校低学年くらいまでの、ほんの10年間くらいですが、同時に成長を一緒に楽しみ、喜ぶことができる貴重な時間でもあります。もちろん、子供の人格を形成する大事な時期でもあるでしょう。

子どもが成長する「経過」は忙しさのあまり、見逃しているかもしれません。子供の成長を楽しみながら、仕事にも一生懸命取り組むことで、家庭でも社会でも成長できることがワーキングマザーの醍醐味でもあります。家庭での充実=仕事での充実、それが、人生の幸せにつながります。

例えば、転職という大きな決断をせずとも、現状のままでも、より楽しく社会にも貢献し、子育ても楽しむという工夫は、他にもたくさんあるかもしれませんね。