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激務に結婚、子育て、専業主婦を経てキャリアカウンセラーに


Asako-san2エスキャリアの「マイ・カウンセラー」(有料キャリアカウンセリング)でカウンセラーをつとめる、坂田麻子さんにインタビューしました。

麻子さん、いつも元気で明るく、会うだけでも癒される素敵な女性です。でも実は、結婚、子育て、体調の変化、キャリアについてとても悩んだ時期がありました。

今回は、いままでのお仕事の経験から、現在のキャリアカウンセラーに至るまでのお話しと、今後の展望などを伺いました。

■名前:坂田麻子(国家資格キャリアコンサルタント)

■経歴:教育研修会社、機械部品商社と通算10年の会社員を経験。結婚を機に自身のキャリアを見つめなおし、「1対1で真摯に人に向き合う仕事がしたい」という想いに忠実に生きようと決心し、キャリアカウンセラーの資格を在職中に取得。転職活動中に妊娠が発覚し、思い切って退職。妊娠中の専業主婦期間は在宅ワークを経験。産後の転職活動、復職は想像以上に大変で何度も諦めかけるも、エスキャリアとの縁と周りのサポートで何とか乗り切り、現在はキャリアカウンセリングを中心に幅広く活動中。1歳の母。

目次

■エスキャリアでキャリアカウンセラーになる前は?

- エスキャリアでキャリアカウンセラーになる前、学生時代やお仕事のお話しを聞かせていただけますか?

ではずっとさかのぼるんですが、十代の半分以上、思春期の頃はずっと父の仕事の都合でブラジルにいたんです。こう見えても意外とラテン系なんですよ(笑)。帰国して、慶応大学に行き、研修会社に入社しました。

- 実はラテン系だったんですね(笑)。いつも明るいですもんね。研修会社では何をされていたんですか?

最初の5年は営業を、最後の2年は自分で志願して研修をつくるほうをやってました。新人研修とかコミュニケーション研修の講師もやってたんですよ。

その後、大手の機械部品商社の新規事業立ち上げ部門に転職しました。そこが大変だったんですよね。

■激務と結婚、出産、キャリアで揺れる時期

- そうなんですね、大変だったのはどのようなところですか?

その機械部品商社には3年在籍し、国内新規事業や、国際部門を担当しました。ネット販売の会社だったので、四六時中、ずっとインターネット、PC、機械に向かい合っている状態でした。さらに、深夜まで勤務もざらで、激務だったんですよ。

なので、顧客の声がダイレクトに聞ける「きちんと人に向き合うような仕事がしたいな」とだんだん思うようになってきましたね。

- 聞いただけでも、ストレスがたまりそうなお仕事ですね。。でもその頃結婚されたんですよね。

はい、そうなんです。結婚しました。あと、人と向き合う仕事がしたいなと考えていたので、いろいろ調べていました。その中で「キャリアカウンセラー」という仕事があるんだということを知りました。機械部品商社に在籍しているときにその勉強をして、キャリアカウンセラーの資格も取得しました。

でも、相変わらず激務は続いていたんですよね。結婚し、子供も欲しかったので、バランスを取りたくて、定時で帰れるよう自分のグレードをおとしたりもやってみました。でも、今度はやはり、やりがいがなくなってしまって。

そんな時に妊娠しまして。本当にうれしかったのですが、またさらに悩みました。今後、産休・育休を取って戻る道もあるな、と思ったのですが、キャリアカウンセラーの資格も取りましたし、自分に忠実に生きようと思うようになって。正直、心も会社からはだんだん離れていましたので、一旦退職をしたんですよ。

とにかく、その時はかなりいろいろなことを悩みましたね。

- では、妊娠中は専業主婦として、ゆっくりされていたんですね?

そうですね。専業主婦でした。でも、どうしてもゆっくりできないというか、仕事がしたいタイプなんでしょうね。在宅での仕事を紹介してくれるところがあるから、と友人に教えてもらって。それがエスキャリアとの出会いです。エスキャリアから在宅の案件をいただいて、事務的な仕事を家でやっていました。

「たくさんお仕事はあるよ!」と言われて、本当にびっくりしました。在宅で、妊娠してても自分のペースで仕事ができるなんて、夢のようでしたね(笑)。しかも「お子さんが生れて落ち着いたら、是非外での仕事もお願いしたいので!」とも言われて。こんなふうに声をかけてくれる方がいることを、本当にありがたく思いました。

■退職から専業主婦、キャリアカウンセラーとして活躍するまで

- では、お子さんがお生まれになられて、落ち着いてエスキャリアからの仕事を本格的に始めたんですね?

いやいや、正直、こんな私にたくさん仕事がある、なんてそんなにうまい話はないと半信半疑なところもあったので(笑)、自分でも就職活動はしていました。

でもですね、キャリアカウンセラーとしての実践経験がなかったので、大学の就職課のキャリアカウンセラーなどに応募しても、経験がないということで、ことごとく落ちていましたね。一般の企業に応募して、書類が通り、面接に行っても、小さい子供がいると言う理由で採用されなかったり、一度子供を連れて面接に来ていいという企業があったので、本当にそうしたら、男性の面接官がやはり対処できなかったみたいで、結局断られたこともありました。

- 男性の面接官も、いざ目の前に赤ちゃんがいるとびっくりしたんでしょうね?

そうだったと思います。口では「お子様がいてもいい」とおっしゃっていても、いざ目の当たりにすると。。本心から、お子様がいてもいいとおっしゃっていたわけではないのか、とがっかりしました。

一旦会社を辞めて、子供ができてから新たに就職する、ということがどれだけ難しいか、この時痛いほどわかりましたね。

人材紹介会社もありましたが、私なんか相手にしてくれないだろうとこのときは登録もしなかったんですよね。過去に求人を紹介されるだけで、今の悩みとか状況とかしっかり聞いてくれず、がっかりしたのがトラウマで・・・全部が全部そうではないと思うのですが。

本当に相談場所がなくて、一人で悩んで、あの時は苦しかったですね。

- 確かに。同じような悩みを抱える方は多いのに、相談場所ってないですね。みなさんどうしているんでしょうね。

本当にそうですね。お母さん友達や知人と話すだけになっているのではないかと思います。そうなると、結局悩みは消えず、具体的にどう動けばいいかもわからない状態のままですよね。

その時、在宅で仕事を受けていたエスキャリアの役員と話をする機会があり、私はまだ恵まれていたと思います。そんな中で、エスキャリアから「フリーランスとして、大手企業でのキャリアカウンセリングをやってみないか」と言われ、カウンセラーとしてデビューできることになったんですよ。

■本格的な仕事復帰と保育園生活。早くもおとずれた挫折感。

- 初めてのカウンセリングのお仕事と、本格的な仕事復帰はどうでしたか?

そうですね、最初は週1~2日から始めたのですが、その頃子供が5か月だったんですよね。子供も保育園に預けはじめたばかりで、最初しばらく体力的にもしんどかったんですよ。週1~2日だけなのに、保育園生活、新しい場所での新しい職種での仕事、母乳もあげている時期だったので、身体もついていかず、一時はやはり「仕事再開は早かったのかな」と弱気になったりして。正直、挫折しそうになったときもありました。

親からも「5か月で保育園に預けるなんて、、」と言われていて、ちゃんとやらなきゃ、迷惑かけないようにしなきゃ、というプレッシャーもあってストレスになっていたと思います。副鼻腔炎という病気にもなり、毎月、頭痛や発熱があり、つらかったですね。正直、子供ならまだしも、自分がこんな目にあうことは想定外で、、、せっかくありつけた仕事を思うようにできないストレスも重なったのだと思います。

でも「未経験、子あり転職なんだから、最初からうまくいくはずがない!」と思い直して、辞めずに続けていました。エスキャリアのメンバーも無理せず、一歩一歩進もうと励ましてくれたんですよね。

それで、次第に慣れてきたこともあって、病気もなくなり、ようやく波に乗ったという感じでした。

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■現在のお仕事について~子育てと3つのお仕事の両立~

- ここまで来るのに、かなり悩んで辛い思いをされてこられたんですね。今の麻子さんからは想像もできなかったです。では、現在はエスキャリアを通して、何のお仕事をされていますか?

今は、その大手企業でのカウンセリングのお仕事と、専門学校でのキャリアカウンセリング、学生の就職活動のための対策セミナー講師なども担当させていただいています。それに加えて、昨年2015年11月から、エスキャリアの有料キャリアカウンセリング事業「マイ・カウンセラー」でのカウンセラーも担当することになりました。フリーランスとして、家庭と3つの仕事に携わっている感じです。

体調不良で迷惑をかけていた自分に、こんなにもオファーをいただけるなんて信じられませんでした。エスキャリアの度量の大きさに救われました。

子供が保育園に行っている時間にできる仕事ですので、スケジュール調整をうまくやっていけば、かなり自由に仕事させていただいています。大体週4日、在宅と現場と半々ぐらいの生活でとても気に入っています。たまのオフには子供とお出かけするなどもできますし。親もとても協力的で助かっています。

カウンセラーの資格や今までの研修会社での講師経験、機械部品商社での新規事業立ち上げの経験などが、今、総合的に活かされている感じで、とてもうれしいです。

小さい子供がいても、こんなに自由な働き方ができるんだ、と実感しています。エスキャリアにはお手本になる働くママがいっぱいいて、自分にもできるかもって思わせてくれるんですよね。

- マイ・カウンセラーでのお仕事、依頼がきてどうでしたか?

もう、二つ返事で「やります!」でした。エスキャリアの有料のカウンセリングは、まさに、私が以前必要としていたものなんですよね。

他にはない、とても必要とされるサービスだと思いましたし、女性が、キャリアやご家庭と仕事の両立などについて悩んでおられる方の役に立てる、とすぐに思いました。

■カウンセラーとして、みなさんへのメッセージ

- 現在、どんな方がキャリアカウンセリングにお越しになられていますか?

様々な方がおられますが、私と同じような経験をされておられ、相談場所がなく、悶々とされている方は多いですね。すでに仕事をされていて、今後、結婚や子育ても控えておられ、現職に留まるべきか、どうするべきか悩んでおられる方、また、自分の強みを今後どういう仕事で活かせるのか、よくわからないと悩んでおられる方など様々です。

一番大事にしているのは、誠心誠意、お一人お一人に寄り添い、時間を惜しまず丁寧にお話しをお伺いし、アドバイスさせていただくことです。求人紹介を目的としていないからこそ、相談者一人ひとりのお悩みに心と耳を傾けることができると思っています。お越しいただいたからには、必ず次のステップへと進める「何か」を持って帰っていただきたいと思っています。

カウンセリングが終わった後は、お顔が晴れやかになられる方、多いです。具体的な解決策や考え方などはもちろん、自分の体験談や他の方の成功事例などもお話しでき、参考にしていただければとも思います。

- 最後に、ご自身の人生やキャリアで悩んでおられる方へのメッセージを是非お願いします。

もっと女性が自由に生きられたら。。仕事だけ、家庭だけではなく、両方うまく行うことでお互いの生産性もよくなるのではと思います。

もし、今、ママ友と子供、ネットだけの世界におられる専業主婦の方、仕事と家の往復だけで疲弊しておられる方など、どうしても世界が狭まりがちな方で、誰かに相談したいな、と思っている方、是非気軽にマイ・カウンセラーを利用してみてください。きっと、これからどのように動いていけばいいか、その進むべき道を切り開いていく、その手助けになればと思います。

やりたいことをやること、理想の生活を叶えるには苦労もありますが、今よりも自由な働き方や生き方がある、ということを知っていただきたいと思います。そんな可能性も含めて、みなさんとお話をし、その方のキャリア、人生が今よりも自由に、また理想に近づいていくきっかけになればうれしいですね。

■マイ・カウンセラー(有料キャリアカウンセリング):よくあるご質問
坂田麻子さん キャリアカウンセリング(有料):ご予約

 

Asako-san3■取材日:2016年3月4日


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