「エスキャリア®」女性の転職支援(人材紹介)・キャリアカウンセリング

不妊治療と仕事の両立に悩んだ日々。自分を柔軟に変化させていきたい。

大学を卒業後、住宅設備の販売会社で個人営業をご経験された後、人材業界の法人営業としてキャリアを積んだ朝田さん。不妊治療を乗り越え、この夏ご出産予定の朝田さんが考えるこれからのキャリアとは。お話を伺いました。

人と違うことがしてみたい

佐賀県の小さな町で生まれました。代々みな地元で生まれ育ち、となり近所家族構成を知っているような近しい関係性がありました。私の家族は昔からしっかり者タイプだったようで小学生になると学級委員をよくやっていましたね。なんの疑問もなく、それが当然のことでした。

地元の中学校に進学し、剣道部に入部しました。小学生の時に近所の道場で剣道をみてからとても興味がありました。部活は厳しく、部活と勉強に励む日々でした。

公立高校を目指すのが周囲の一般的な進路選択でしたが、私は自分の偏差値で行けそうな公立高校に魅力を感じず、独自の取り組みをしている私立高校に進学したいと思いました。近所の私立高校の特進コースは大学受験に向けてみっちりカリキュラムが組まれており、一般教養の授業も面白そうでした。その高校専願で受験し、進学を決めました。

ただ、この高校生活はとても辛く苦しいものでした。それまで塾も行ったことがなく、町から出たことが無かった私にとって、新しい環境で一から人間関係を始めるのは初めての経験でした。人見知りで、人の目をとても気にしてしまう自分に戸惑いました。

そのもやもやを打ち消すためにひたすら勉強をしました。3年生でやっと心から大切に思える友人ができた時は、光がさしたような気持ちでしたね。地元もしくは九州内の大学に進学する子がほとんどでしたが、私は広い世界を知り、自分の力で生きていけるようになりたくて、自宅からより遠くの大学に行きたいと思いました。

「学生の街」と言われる京都に魅力を感じ、周辺の大学をいくつか受験をしました。社会の仕組みに興味があったので、専門を突き詰めるよりも、広く学べたらと社会学部を中心に受けました。第一志望の大学への合格は叶わなかったですが、第二志望で合格した大学には寮もあり、地元を離れることを認めてくれた両親の負担を考え、進学を決めました。

多くの価値観に触れ、積極性を取り戻していく

大学入学と同時に入寮し、8帖4人部屋の共同生活が始まりました。見ず知らずの人とのプライバシーのない空間での新生活に加え、起床時間や門限など細かな決まりごとにストレスを感じ、入ってすぐ「無理だ!」と親に弱音を吐きました。しかし、「1年はがんばりなさい」と言われ、やるしかない!と心を決めました。

高校時代は決められた授業だけをこなしていればよかったけれど、さまざまな人と24時間をともにするこの環境では、ちゃんと自分を主張したり、コミュニケーションをとっていかなければ生きていけないと気づきました。人見知りだなんて言っている余裕もありませんでしたね。話しかけてくれる子もたくさんいて、厳しい決まりのある共同生活の中で、より絆が深まり、信頼できる友人に出会うことができ、1年の終わりには寮に入ってよかったと思いました。

2年生から一人暮らしを始め、3年生からは単位互換制度を利用して他大学に授業に行ったり、アルバイトをしたり、積極的に大学外での活動を行いました。友人も増え、毎日がとても楽しかったですね。

一方で、就職活動には苦戦しました。大学に行くことが目標だったので、その先のことまで考えることなく、大学に入っても、将来やりたいと思うことを見つけられませんでした。リーマンショック直後の就職氷河期だったので、とりあえず一人暮らしできるくらい稼げる仕事に就くことを目標に、職種も業種も絞らず幅広く就職活動を行いました。

4年生の夏、やっと1社内定をいただくことができました。住宅設備関連の販売会社での個人営業でした。商材としておもしろいし、営業の経験はきっと役に立つと思い、入社を決めました。

がむしゃらに働くことを経験

入社後は毎週末モールでイベントを開催したり、お客様のお宅に訪問したりしました。イベントでは通りがかる人に声をかけ、どうやったら興味を持ってもらえるか、購買意欲が上がるか、信頼してもらえるか、クロージングとは何か。言葉遣い、態度、電話応対など徹底的に鍛えられました。

だんだんと担当のエリアが広くなり、週末のイベント業務に加えて平日は片道3時間かけてお客様を訪問したり、夜遅くにお客様宅で商談したりと、忙しさのあまり体調を崩すことが増えました。このままこの会社で働き続けるのは難しいかもしれないと思い、入社して2年ほど経った頃転職活動を始めました。

初めての転職活動で、まずは転職エージェントに相談に行きました。第二新卒の営業職希望ということもあり、新卒のときには考えられないほど多くの求人を紹介してもらえました。その中から人材情報サービス会社の営業職を勧められました。人事や採用に興味があったので面接を受けたところ、とても魅力的な女性の管理職の方々に会いました。

男性中心の会社にいた私は心底驚きました。私の話を親身に聞いてくれ、生き生きと仕事の話をしてくれるその方たちに惚れ込み、内定後すぐに入社を決めました。

転職後は新卒採用サイトの法人営業をする部署に配属されました。商品を売って、買ってもらったら終わり、という売り切りではなく、長い期間かけてフォローしていくコンサルティング型の営業がとても新鮮で面白いと思いました。

新卒採用を初めて行う企業へ採用の流れを丸ごと提案し、うまくいったときの達成感が心地よく、お客様の課題に寄り添って様々な提案を考えていくことにやりがいも感じていました。年々取引額があがっていくお客様もいて、うれしかったですね。

口先だけの営業じゃない、信頼と絆の深さを感じられて、どんどん仕事にのめりこみ、夢中で仕事をしました。

不妊治療と仕事の狭間で

転職して2年目の夏に結婚しました。もともと重度の生理不順で、不妊治療が必要な体質とわかっていたので、結婚後すぐに治療を開始しました。職場には既婚者もいましたし、治療との両立もできるだろうと考えていました。

結婚後初めて迎える繁忙期、今までは深夜残業や休日出勤など当然のことと思ってやってきましたが、夫との時間が持てないことに少しずつストレスを感じるようになりました。

また、治療のため定時後に病院に駆け込み、注射を打ち、また会社に戻って仕事をする、という生活が続き、なかなか妊娠することもできず、精神的にもつらい日々が続きました。

だんだん仕事へのモチベーションが下がってしまい、「何のために仕事しているのだろう?」「この仕事をする意味ってなんだろう?」と深く悩むようになりました。

夫の支えもありなんとかやってきましたが、今後の治療のステップアップをどうするかを含め、残業ありきの働き方、会社の方針への疑問がぬぐえず、自分の人生で何を大切にしたいか、初めて優先順位を考えました。

やはり私は子どもがほしいと強く思っていたので、「このままこの会社にいたらその思いは叶えられないかもしれない」と4年勤めた会社を退職しました。

退職後は、少しの間専業主婦でした。不妊治療をしながら、在職中に社内で推進されていて興味のあったキャリアコンサルタントの資格を取得しました。

治療に専念したいという思いはあったものの、なかなか結果が出ず、ずっと専業主婦でいることに漠然とした不安を感じ始めました。また、自分自身の収入がなくなったことも少し窮屈に感じていました。

前職で、企業の人事や就活生と接点を持ち、お互いすれ違っているなと思うことが多々あったので、自分の経験やキャリアコンサルタントの資格を何かの形で活かせたらいいなと、派遣社員として大学のキャリアセンターでの事務職に就きました。

定時退社ができるので、治療との両立もできるだろうと思いました。何よりも、働きたいという気持ちが強かったです。しかし、職場はとても保守的で、室内でずっと事務作業をすることに息苦しさを感じ、半年契約の更新はせず、終了しました。

時間に余裕があっても治療がうまくいくわけではない、自分が本当にやりたいと思える仕事をすることは私にとっては重要なことなんだ、と気付きました。

チャットカウンセリングとの出会い

治療とのバランスに悩みながらも、いくつか求人サイトや人材紹介会社に登録をしました。その中で、エスキャリアのことを知りました。

ちょうどその時、エスキャリアでチャットカウンセリングのモニターを募集していると聞き、受けさせてもらうことになりました。カウンセリングでは不妊治療と仕事を今後どうしていったらよいかを相談しました。カウンセラーの方と何度も納得するまでやり取りをし、結果、一旦就職はせず治療に専念することを決めました。

初めてチャットカウンセリングを受け、気軽に相談し、自分の都合のいいときに返信でき、とてもいいサービスだなと思いました。カウンセラーさんからの返信もとても楽しみでした。

同時に、私が仕事を辞めるか悩んでいたときにこのサービスがあればよかったのに、とも思いました。もしあのとき第三者に話を聞いてもらっていれば、自分の考えを客観的に整理できていれば、辞めずに、働き続けるという選択肢もあったかもしれないと思ったんです。でもそのときは全く考えられなかったんですよね。

その後、チャットカウンセリングのカウンセラーをやってみないか?と声をかけていただきました。私もエスキャリアを通して女性のキャリア支援ができたら、とパートナーとして登録し、フリーランスとしての新しい働き方に挑戦することを決めました。

基本的に自宅で仕事をし、外出のスケジュールも治療とかぶらないように組むことができる働き方は、私には合っていると感じました。

病院も、より高度な治療ができるところに転院し、徹底的に体質改善に取り組みながら、人工授精、体外受精にも挑戦しました。そしてその年の秋に妊娠することができました。

変化に適応する、それが自分らしさ

現在はフリーランスのキャリアカウンセラーとして、エスキャリアにてチャットカウンセリングを担当しています。また、この4月からはコラムのライターにも挑戦させていただく予定です。

不妊治療していると、ダメだったと落胆することばかりだったので、出産するまで安心ができないところはあります。7月に出産予定なので、無事出産できるように体調を最優先に、準備も整えていきたいと思っています。

産後は、家族との時間を最優先に、自宅でできることを少しずつ再開し、キャリアカウンセラーとしての実績を積んでいきたいですね。

私が仕事や不妊治療に悩み苦しんだ経験を生かし、同じようにライフイベントと仕事との両立に悩む女性の支援ができたらいいなと思っています。

ライフイベントで何か変化が必要になった時、現状や自分の考えと向き合って、柔軟に身の振り方を変えていくことは私にとって悪くない人生だなと思うんです。

その上で、世の中に求められているもの、自分が本当にいいと思える仕事を模索し、続けていくことが、私らしく働くということなのかなと感じています。「私らしく働くこと」をこれからも実践し続けていきたいです。


朝田 智子 さん
20代後半 / キャリアカウンセラー

大学を卒業後、住宅設備の販売会社にて新規の個人営業を担当。その後人材会社にて新卒採用関連商材のコンサルティング営業を経験。様々な採用の現場を見る中で、人が仕事を選ぶ際の気持ちに寄り添いたいという想いから、2016年、国家資格キャリアコンサルタント、及びJCDA認定CDAを取得。現在は在職者向けのキャリアカウンセリングや、女性のライフイベントに関するキャリアカウンセリングを中心に活動中。

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