フリーランスという働き方~選択肢のひとつとして~


最近、場所と時間に囚われないワークスタイルとして、ライフイベント期の女性からも注目を浴びているフリーランス。
今日は、「フリーランスって最近よく聞くけど実際はどんな働き方なの?」という方向けに、基本的な知識をわかりやすくご説明していきます。
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そもそもフリーランスとは?

まずフリーランスとは、自営業と同義語で、正確には「個人事業主」といいます。会社員として雇用されて毎月給与をもらうのではなく、独立して自分で事業を行っており、株式会社などの「法人」ではなく「個人」で事業をしている人のことを指します。
自営業というと、飲食店や個人商店、チェーン展開していない美容院・学習塾などもすべて自営業ですが、中でもフリーランスと呼ばれる働き方は主に「企業の従業員としてではなく、案件・プロジェクトごとに企業と請負契約を締結し、提供する専門スキルや技術の対価として報酬を得る」というスタイルを指しています。

特定の、かつ少数の人しか就いてないイメージのフリーランスですが、実は意外とメジャーな働き方で、アメリカでは人口の約3割、日本でも人口の約1~2割がフリーランスとして働いているという調査結果が出ています。実は結構多いんですね。

どんな人がフリーランスとして働いているのか?

少し前まではフリーランスというと、アーティストや一部の士業など限定的な職種のイメージでした。しかし最近では、インターネットの普及やクラウドサービスの拡充などにともない、幅広い職種への広がりを見せています。エンジニアやwebデザイナーといった専門職、ライター、またコンサルタントなどでフリーランスとして活動している人が増えています。

フリーランスといっても最初から個人で事業をスタートされるのではなく、はじめは企業で勤めて、そこでの経験・身につけた専門スキル・幅広い人脈などを武器に独立されるケースが多いです。また最近では、結婚や出産、育児のため一旦仕事を離れた人が、後から同業種の仕事をフリーランスとして再開する場合や、趣味や特技を生かした仕事を本業として始める場合などもあります。

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会社員との違いは?

フリーランスのフリー(英:free)は”自由”“拘束されない”という意味で、会社員との一番の違いは、仕事の内容・働く時間・場所などが自分の自由だという点です。自分のやりたいことを、自分のタイミングでやることができます。時間の管理も自分次第なので、通勤ラッシュを避けたり、休みも自分の好きなようにとったりすることができます。そして、どんなお客様と付き合うかも自分自身で選べますので、「嫌な仕事」「嫌な付き合い」は断ることもできます。フリーランスになる最大のメリットは、なんといっても「自由である」ことに尽きるでしょう。
また、自分のした仕事の評価がそのまま自分自身に返ってくるのも、フリーランスの醍醐味です。会社のブランドではなく、自分の力量で勝負したい、という人には最適ですね。

ただ、自由度が高い分、当然責任も重くなります。フリーランスは、待っていても仕事は来ませんし、基本的に営業から経理まで1人で行わなければいけません。また、フリーランスは高い自己管理能力も求められます。会社勤めをしていると忘れがちですが、会社員は雇用保険・労災などの保険や、傷病休職・産育休などに手厚く守られています。フリーだと自分に何かあっても代わりはいませんし、休んだら休んだ分だけ収入は減ってしまいます。
また、会社員だと、保険や年金は給与から天引され、税金も源泉徴収されるのであまり気にしていませんが、フリーランスはこれらを全て自分で手続きをしないといけません。

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フリーランスになるには?

自由度が高い分、自己責任も伴うフリーランス。実は始めるのはとても簡単です。
個人事業主になる場合、毎年確定申告が必須となります。確定申告とは、年間の収支を元に自分で納税額を計算し、税務署へ自己申告する手続きです。確定申告には青色申告と白色申告があり、難しい説明は省きますが、

・スタートが簡単、帳簿付けも簡単だけど、税務上のメリットが低い(10万円の控除が受けられる)のが白色申告
・スタート時に手続きが必要、帳簿付けが面倒だけど、税務上のメリットが高い(65万円の特別控除が受けられる)のが青色申告

と覚えておいてください。どちらにしても、ご自身で帳簿をつけて保管しておかなければいけない点は同じです。

青色個人事業主として働く場合には、まず税務署に行って「開業届」に記入し、提出します。開業届には「屋号」を書く欄がありますので(記入は任意)、「自分はこういう事業をスタートするぞ!」という決意とともに、屋号を定めてもいいでしょう。
税務署であわせて「所得税の青色申告承認申請書」も提出しておくと、その年に青色申告がスタートできます。いずれも提出期限が決められていますので(開業した年の3月15日まで、あるいは開業から2カ月以内)ご注意ください。

この届け出が完了したら、その日からあなたはフリーランサーです。税務署から出た時に、清々しく背筋の伸びる気持ちになっているのではないでしょうか。どんな技術・スキルを活かし、どんな企業や団体と取引をするのか、いつ働いていつ休むのか、全てご自分で決めていくことになります。

フリーランスというワークスタイルは、確かにリスクもありますが、どこかの組織のイチ歯車となるのではなく、自分の活躍の場を自分で決め、自立して働いていくという大きな意義があります。今の働き方に不満がある方、家庭とのバランスに悩む方、チャレンジしたいことがある方は、一つの働き方の選択肢として考えていただくのも良いかもしれません。