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キャリアチェンジしたい!そのときあなたがすべきこととは


「キャリアチェンジしたい」 そう思ったことはありませんか?

そもそも、キャリアチェンジって何だろう?とお感じの方もいるかもしれません。

一般的には、これまでの経験・職務内容とは別の、経験の無い職務内容へと変わることを指します。そのために転職・異動を希望する方もいれば、退職やライフイベントなどをきっかけに、キャリアチェンジを考える方もいるでしょう。

新たな一歩を踏み出すのに、
「なにから始めればいいの?」「そもそも、キャリアチェンジってできるの?」など、
迷いや不安を感じる方も多いのではないでしょうか。

今回は、これらの迷いや不安を減らし、より納得のいく決断するために、どのように考え、
何をすればよいか
をお伝えできればと思っています。
実際に、ワークとして取り組んでみていただくのもよいかもしれません。

 

1.求めているもの、やりたいことを明確にする

まずは、あなたがキャリアチェンジによって求めているもの、やりたいことはなにかを思いつくままに書き出してみましょう。

例えば、「やりがいを感じられる仕事にキャリアチェンジしたい」と思う方にとっては、「やりがい」が、求めているもののひとつとしてまずは挙げられますね。

次はそこから一歩踏み込み、より「具体的に」掘り下げて考えていきます。
先ほどの例で言うと、
やりがいとは何か」
「何を満たされればやりがいは感じられるのか」
「今の仕事でやりがいを感じるときはどんなときか」
といったイメージです。

漠然としていたものを明確化し掘り下げていくことで、あなたが何を大切にしてキャリアを築いていきたいのか、キャリアチェンジを検討する上での『自分の軸』が少しずつ明確になっていきます。

 

2.キャリアチェンジしたい理由を整理する

次に、なぜキャリアチェンジしたいのか、理由を書き出してみましょう。

例えば、「今の仕事はやりがいを感じられないから」
「以前から興味のあった●●にチャレンジしたいから」
「子どもが生まれ、家庭を優先したいから」といったイメージです。

理由を書き出せたら考えてみていただきたいのが、
「キャリアチェンジすると、それは叶うのか?」
「今(前)の仕事でそれを叶えることはできないか?」
「キャリアチェンジ以外でそれを叶えることはできないか?」というポイントです。

これは、
◇自分の思い込みや、理想に偏った考えになっていないか
◇「現状から抜け出したい」という気持ちだけで、キャリアチェンジを選択していないか
を客観的に確認してもらうためです。

「キャリアチェンジ」というと「転職」を考える方が多いかもしれませんが、社内異動の可能性はどうか? まずはボランティアやプロボノ活動などから始めてみることはできないか?など、他の選択肢の可能性も考えてみるのもよいのではないでしょうか。

また、「現状から抜け出したい」気持ちがある場合は、その理由を明確にしないまま決断すると、キャリアチェンジした後も同じ問題に直面し、同じことを繰り返してしまう、という可能性があります。

もちろん、「現状から抜け出したい」という思いがキャリアチェンジのきっかけになることもあると思います。しかし、なぜそう思うのかは、一度考えてみていただくことをお薦めします。もしかしたら、意外な課題や解決の可能性に気付かれるかもしれません。

 

3.『強みの棚卸し』と『情報収集』

キャリアチェンジに限らず、キャリアの方向性を決める際には『自己理解』と『仕事理解』が大切になってきます
それらを深めるために、ぜひやっていただきたいのが、『強みの棚卸し』と『情報収集』です。

■強みの棚卸し

ポータブルスキルという言葉をご存知でしょうか。
業種や職種が変わっても通用する、持ち出し可能な能力のことで、マネジメントスキルやリーダーシップなどもそのひとつ。従来の労働市場で重視されてきた“「専門知識・専門技術」のほかに、「仕事のし方」、「人との関わり方」で構成”(厚生労働省HPより引用)とされています。

キャリアチェンジでは、「今までの経験を生かせない」という不安から、迷いを感じる方も多いかもしれませんが、この「ポータブルスキルを活かして働く」という観点から一度考えてみるのはいかがでしょうか。

そのためには、まずはあなたのポータブルスキルが何かを理解する必要があります。
今までの職歴を振り返って、ご自身にどのようなスキルや強みがあるのか?を整理し明確にしていくのです。これが『強みの棚卸し』です。これまで経験した仕事内容だけでなく、それを通して身についた力や、どんなことが得意なのかなど、思いつくままに書き出してみてください。
書き出すことによって、共通して発揮されている力があることに気がつきませんか?
それがあなたの強みであり、「ポータブルスキル」である可能性が高いのです。

■情報収集

あなたが希望する仕事にはどんな業種や職種があるのか、自分の求める仕事はどれくらい存在するのか、応募条件や待遇面はどうかなど、客観的に判断できる材料を集めることも大切です。
情報収集することで、あなたが「キャリアチェンジ」を目指す上でどんな課題がありそうか、また難易度や可能性を現実的に確認することができるのではないでしょうか。
具体的には、転職サイトでの求人検索や、書籍や新聞の購読、企業説明会への参加などが挙げられます。転職エージェントに登録してみるのもよいかもしれません。

実際の労働市場や応募条件、待遇を理解すると、想定していた選択肢は現実的には難しそう、リスクが高いと感じる、条件面がどうしても飲めないなど、気付きを得られることもあると思います。
一方で、あなたの譲れない新たな軸の発見や、想定していたもの以外の選択肢や、「自分の能力を活かした、他の選択肢は考えられないか?」という新しい視点を持つきっかけにもなると言えます。

単にキャリアチェンジする・しないの決断のためではなく、理想と現実のギャップを埋め、あなたにとって、より現実的な選択肢を、多面的に探していくために、強みの棚卸しと情報収集はあなたの助けになると思います。 

4.さいごに

キャリアチェンジに対して不安が大きい方は、以下も試してみてください。
□あなたの感じる不安を書き出してみましょう。
□事前に解消できるものと、どうにもならないものを選別してみましょう。

ここまで考えてみて、「どうにもならない不安」が拭えず、どうしても決断できないという方へ、
プランドハプンスタンス理論をご紹介したいと思います。

こちらのコラムでもご紹介していますが、ジョン・D.・クランボルツ教授が提唱したキャリア理論で、キャリアは「自分の意志で意図的に積み上げて形成するもの」ではなく、「8割が予期しない出来事や偶然の出会いによって決定される」という考え方です。

変化の多い現代において、プラン通りに進むことに拘りすぎず、“好奇心や柔軟性を持ち、目の前に訪れた予期せぬきっかけを掴めるか、一歩踏み出す冒険心を持てるか” という考え方を持ってみてもよいのではないか、そんなふうにあなたの背中を押してくれる理論ではないかと思います。

新たな道へ歩を進めて、失敗したらどうしよう、と感じる方もいらっしゃるかと思いますが、今は「人生100年」といわれる時代です。
キャリアチェンジに関わらず、様々な変化や出来事を、自分自身がどう捉え、どう行動していくのか。その好奇心や柔軟性こそが、「変化への適応力」となり、あなたを助けてくれる力となるかもしれません。

マイカウンセラーでは、キャリアチェンジに関するご相談もお受けしております。
迷いや悩みを相談してみたい方、ぜひご活用ください。

具体的に転職活動を進めたい方には、レジュメ添削や実践的な面接指導を受けられる転職レッスンプランのご用意もございます。


この記事を書いた人

松井 美佳 さん
大学卒業後、システムエンジニアとして勤務。その後、人材業界に転身。企業や行政機関での転職支援を経験、キャリアカウンセラー資格を取得。結婚・出産を経て、現在はフリーのキャリアカウンセラーとして、リモートワーク中心にキャリアカウンセリングのほか、ダイレクトソーシング・コラム執筆などにも携わっています。二児の母。
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