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子どもの習いごと、ワーキングママはどうしてる?


子どもが何かに興味を持つこと、親としてとても嬉しいことですよね。
好きなことや興味がある気持ちを育んであげたい。

その方法のひとつとして、 習いごと を考える方も多いのではないでしょうか。

習いごとをやらせてあげたい一方で、「送迎」や「見守り」など、親がどのように向き合っていくかという点も、気になるところ。

今回は、子どもの習いごとについて、時間に制約がある中、ワーキングママは実際どうしてる?どんな点に気をつけている?といった部分も含め、実際にヒアリングした結果を元に、お伝えしたいと思います。

やっぱり気になる「送迎」

ワーキングママにとって、習いごとの「送迎」については、やはり気になるポイントではないでしょうか。

実際、「平日の送迎や、待っている間の時間を大変と感じる」という声や、習いごとを始めるにあたって、「送迎時間を理由に躊躇してしまう」という声もありました。

皆さんは「送迎」にどのように対応されているのか、実際にヒアリングした結果をまとめてみます。

・平日昼間の習いごと/祖父母が送迎
・平日夕方の習いごと/親が送迎
・休日の習いごと/親が送迎
・保育園、幼稚園、学童で実施されている習いごと/送りは不要
・同じマンション内での習いごと/敷地内なので送迎の負担が少ない
・学童中、途中外出して徒歩や送迎バスで通える習いごと/送迎不要
・小学生が自分で通える習いごと/送迎不要

多かったのは、平日夕方や休日の習いごとを選択し、親が送迎しているというケースです。パパが送迎、もしくはお二人で分担しているというご家庭もありましたが、平日の場合は特に、ママが送迎を一手に引き受けているご家庭が多いようでした。

小学生になると、学童を途中外出して、徒歩や送迎バスで行ける習いごとに通うお子さんもいれば(*途中外出が可能な学童の場合)、お子さんが一人で通える、送迎なく行ける場所という観点で場所や時間を選定して、習いごとを選んだというママもいらっしゃいました。

送迎が負担になるのを想定して、オンラインでできる習いごとや、講師が自宅へ来てくれる習いごとを選択した方も。就学前のお子さんでも、送りはママ友にお願いして、替わりにお迎えの担当を引き受けて乗り切ったというママもいました。

平日仕事を切り上げる負担を減らすために、あえて休日に習いごとを入れる、逆に、休日は習いごとを入れず家族で過ごす時間にする、というような視点から、ご家庭の状況に合わせて、習いごとを平日 or 休日に入れるか選択したり、送迎不要の習いごとの選択・サービスの利用・送迎分担など工夫したり、「親である自分たちにとっても無理のない範囲であること」を意識しながら、お子さんの習いごとに向き合われている様子が伺えました。

あなたのご家庭が大切にしたいものは?

習いごとを始めることで、下のお子さんの生活ペースの乱れを心配する声や、「体験レッスンなどに連れて行く余裕がなくて申し訳ない」というお悩みの声も。

一方で、「習いごとをすることで、時間をもてあそぶ、ダラダラする、という時間が少なくなった」という声や、土曜日の保育園での習いごとを選択したママからは、「親としては土曜保育のような時間になり、助かっている」という声もありました。

選択する習いごと次第では、下のお子さんと過ごす時間を作ることもできる、良い例であるように感じますし、習いごとがあるからこそ、ご家庭の生活全体にリズムを作れる、という考え方もできるのだなと思いました。

このように、何を優先したいのか、何を負担に感じるかなど、ご家庭によって考え方や状況はさまざまです。

時間の捻出、ご家族への負担などの不安が大きいうちは、子どもの習いごとを無理して増やさず、「親である自分たちにとっても無理のない範囲であること」を現時点では優先する、という決断があってもよいのではないでしょうか。

習いごとをきっかけに、お子さんの興味がより膨らみ、習いごとを通して、どんどんお子さんの力が花開いていくこと、それはとても嬉しいことです。でも、習いごとは、お子さんの興味や好きなことを育む方法の、選択肢のひとつなのではないかとも感じています。

習いごとに限らず、ママやパパが笑顔で見守ってくれることは、子どもの安心感に繋がり、子どもの興味や好きなことへの気持ちを育む、強い地盤となるはずです。

子どもにとっても、親にとっても、時間は有限です。

自分たち家族は何に時間を使いたいか、何を大切にしたいのかを考えた上で、どんな選択ができるのか、情報を集めそれらを吟味していくことも大切なのではないでしょうか。

習いごとを、親子の「共通点」に

筆者は一度、子どもが習いごとを始めるきっかけを作ろうとして、失敗をした経験があります。

とある体験レッスンを受けた後、子どもから「やりたくない」と強く言われてしまったのです。今思えば、それは単なる筆者の「押しつけ」になってしまっていた・・・という苦い経験です。

それ以来、何かを習得することだけではなく、「習いごと」を通して、子どもが感じること、経験し決断することを見守ろうと思うようになりました。子どもが習いごとを「辞めたい」と言うことがあっても、本当に辞めたいなら、その決断を支持する心づもりで、「どうして?」とまずは聞くようにしています。

今のところ、疲れてつい言ってしまっただけだったり、新しいクラスに上がることが不安だったり、先生が変わる・お友だちが辞めることが寂しかったりと、「辞めたい」という言葉で、うまく表現できない、我慢している気持ちを表現することも多いように感じています。

 

今回ヒアリングした結果でも、子どもの習いごとに関して「無理に習わせないように」「本人の意思を尊重して」「本人が自由に楽しくできることを大切に」という点に気をつけているという声が数多く挙がり、子どもの気持ちや決断を大切に、そして応援されている様子が感じられました。

「自分でやると決めたら絶対辞めてはダメとは言わない。合わないと思ったらすぐ辞めても良い、ほかにやりたいことが見つかったらどんどん新しい事をやればいいと子どもには伝えている」というママが、「習いごとをしていて良かったと感じるのは、子どもと共通の話題ができること、子どもを応援する時間が持てること」ともおっしゃっていたのが、とても印象に残っています。

習いごとを親子の「共通点」にして、お互いの気持ちを伝え合いながら、「自分の頑張り、考えや決断を親はいつも応援してくれている」という子どもの安心感も育むことができるならば、それは、とても素敵なことではないでしょうか。

さいごに

今回、実際のワーキングママのお話を聞き、筆者自身、心のどこかに「習いごとは大変なもの」という意識、思い込みを持っていたことに、改めて気づかされました。

その意識や思い込みを取り払ってみると、シンプルに、子どもの興味を一緒に探すこと、子どもとの信頼関係を盤石に築き上げることなど、今自分ができることから始めたい、と感じるようになりました。

皆さんはいかがでしたか?
ぜひ、参考にしてみてくださいね。


この記事を書いた人

松井 美佳 さん
大学卒業後、システムエンジニアとして勤務。その後、人材業界に転身。企業や行政機関での転職支援を経験、キャリアカウンセラー資格を取得。結婚・出産を経て、現在はフリーのキャリアカウンセラーとして、リモートワーク中心にキャリアカウンセリングのほか、ダイレクトソーシング・コラム執筆などにも携わっています。二児の母。
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