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どう乗り切る?新生活とワーキングママの目標設定


はじめに

新年度が始まり、みなさまの会社では全社や部門キックオフが開催される時期ではないでしょうか。悩ましいのが、キックオフ後に訪れる期初目標設定。特にワーキングママは仕事以外にやることが盛りだくさん。そこで今回はより効率的かつ的確な目標設定の考え方をお伝えします。

ワーキングママにとって新年度とは

入園、入学、進級など子どもの身体・精神的ケアが必要な時期

4月から入園や入学など、私生活で大きな変化がある方も多いのではないでしょうか。

保育園であれば慣らし保育がスタート、ママは後ろ髪を引かれながら出勤していますよね。子どもが小学校入学ともなれば、子ども自身で出来ることも増えますが、規則正しい生活リズムを整えてあげたり、宿題や連絡帳をチェックしたりという新たなタスクが増える時期でもあります。

また、子どもにとっても入園・入学でなくても、進級の時期となる新生活はストレスとなりえます。
新年度の開始時期はワーキングママはもちろん、子どもにとっても負担が増えますので、身体的にも精神的にも寄り添ってあげる特に大事な時期といえます。

適当に設定していませんか?

意外と設定しがち・・・自分のやりたいことがベース

上述のようにワーキングママは私生活でのタスクも多く、普段の仕事をこなすのに精一杯で目標設定まで目が向きにくいです。

例えば、現在の業務が広報の場合は、”今年はxxx展示会に出てxxxブースを運営”、経理の場合は、”経費精算システムの操作が分かりにくいので手順書を作成”など設定することがあると思います。確かに、前者であれば展示会に出ることは自社のPRになりますし、後者であれば社員の方が申請しやすいように手順書を整えることは大切かもしれません。

ただ、本当に目標として適切でしょうか?

今までの経験から着手しやすい、失敗しないことをベースに設定していませんか?また、会社や部の方針と整合性はとれていますでしょうか?

会社×部門×階級で、おのずと目標が見えてくる!?

キックオフは惰性で聞かず自分なりに咀嚼することが重要

期初に行われることの多いキックオフでは、社長や本部長、また部長が社員に対して年度の方針や戦略を伝える目的でメッセージを発信したり、各部門の目標が発表されたりします。

しっかり練られたキックオフもありますが、抽象的な横文字ワードやプロセスが熟考されているとは思えない数字が並ぶ例も散見され、勤続年数が長くなるにつれ惰性で聞いてしまいがちです。

またプロセスまで言及されていても、一辺倒でトラブルや代替プランまでが考えられていないことも少なくないです。

そこで、各長が達成しようとしているゴールについて咀嚼し、自分でプロセスを検討していくと、おのずと目標が見えてきます。

加えて、目標設定の際に階級や役割を明記した人事規定なども踏まえるとよいでしょう。

目標設定の次は3か月、もしくは6か月後などに評価が控えていますが、この評価は同じ階級で行われることが多く、いかに規定に即しているかも見られるポイントだからです。

具体的な設定例

例えば、全社目標と部門目標がキックオフで説明された場合を考えてみましょう。

皆さんはどのように目標を設定しますか?
営業・PRとバックオフィス所属の2パターン分けて実際の目標を設定してみました。(黄色い網掛け部分)

抑えるべき2つのポイント

Point1:チャレンジ度・重要度の設定

会社によって入力必須項目かもしれませんが、まずはチャレンジ度・重要度を設定してください。それによって、目標間での工数や比重の調整をつけやすかったり、また仮に達成出来なかった際に、上司と次回施策について具体的に改善点を確認したりすることができます。

例えば、”従来と比べてチャレンジ度が高かったので、xxxxまでは達成できたが、
xxxxは出来なかったので、次の期に改善点であるxxxxを実施して達成する”などですね。

ワーキングママの場合は、期初の目標に対して完遂できないことも十分に考えられますが、上司に対して何を考え、どのような業務に、どのくらいの比重やチャレンジをするかを宣言するだけでも、考えが整理できますし、目的意識を持って働くことが出来ます。

Point2:定量と定性の2つを分けて書く

定量(数字)と定性(プロセス)に分けて書くことで、ゴールを踏まえて取り組めますし、振返面談の際にも、次の施策の検討をつけやすくなります。

ワーキングママだと謙遜する方も多いのですが、きちんと役割を踏まえて働かれていらっしゃる一方で、自身を過小評価していることも見受けられるため、達成した仕事は定量的にアピールすることも大事です。

もちろん定性的な部分も具体性を持って書くことで、数字達成が出来なかった際もプロセスの振り返りが可能ですし、会社や部の目標を踏まえつつ貢献度を目標設定で可視化することで上司と具体的な相談がしやすくなります。

 さいごに

新年度は大変な時期ですが、今回ご紹介した方法を参考に目標設定を行ってみてはいかがでしょうか。

キックオフを真面目に聞きながら、人事規定も見る・・・となると”プライベートも仕事も多忙な私にはできない!”と感じられるかもしれません。しかしながら、目標設定は長期的なスパンで自分のキャリアを見直すよいチャンスでもあります。

現在の会社でキャリアを積むためにも、将来転職の際に必要な職務経歴書を書くためにも、全体を俯瞰しながら、自分がどのように考え、組織に貢献するために、どのように尽力してきたのかを明文化する癖をつけると良いです。

もちろん自分だけでは、目標の設定が難しいことも多々あります。そんな時にはぜひ、マイ・カウンセラーにご相談ください。
今の自分の強みを生かした、あなたらしい目標の設定にもお力になれるはずです。

次回は、会社研修を終えて配属される新卒や中途社員に向けた育成についてお伝えしていきます。


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