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いつか転職するかもしれない〜何から始める?転職活動準備〜


新型コロナウイルスの感染拡大で私たちの生活は一変しました。勤務体制、お子さまの通学状況の変更など、これまでの生活スタイルを見直さざるを得ないという方もいらっしゃると思います。

今まで当たり前のように行っていた、両親や恋人に会いにいくこと、笑顔を見せ合いながら食事をすること、子どもの行事に皆で参加することなどが、いかにかけがえのないものだったかと気付かされた方も多いでしょう。

今回は、先行き不透明なこの時代、いつかは転職するかもしれない、でもそうなった時に何から始めたらいいのだろうか、そんな気持ちを抱えている方に向けてお話したいと思います。

【そもそも転職と転職活動は違う】

転職とは新しい会社へ入社することです。転職活動とは応募〜内定を獲得するまでのことで入社することは含みません。応募をして内定が出たら必ず入社しなければならない、というわけではありませんので、今の状況にモヤモヤして「転職」という言葉が浮かぶ方は、転職活動をしてみて、「内定先の企業で仕事をしたい」と思った時に、転職という決断を取れば良いのです。

【転職活動はまず何から始めるの?どんな準備が必要?】

転職活動は一般的に、①書類作成→②求人選択・応募→③面接→④内定、の順で進みます。

①書類作成
自分が何をしてきたのか、どんな強みや活かせることがあるのかなどのいわゆる経歴や自己PRを相手にわかりやすく伝える書類を作ります。具体的には、履歴書と職務経歴書になります。

準備しておくと良いこと
・「キャリアの棚卸し」、つまり、これまでどのような会社でどのような業務を経験したのか時系列に考えてみましょう。そして、自分のできること、強みは何かなどの自己理解を行なっておくと記入が進みやすいです。ハローワーク 履歴書 職務経歴書の書き方。

・様々な自己分析ツール(厚生労働省自己棚卸しシート)もありますが、自分自身の強みを「客観的視点でも捉えておきたい」、「対話を通して気づけない強みを発掘したい」、「キャリアの棚卸しをしたい」という方は、ぜひ弊社のキャリアカウンセリングサービス「マイ・カウンセラー」をご活用ください。

②応募・書類審査
転職サイトや転職エージェントなどに登録して求人選択、応募を行います。企業側は書類を見て採用したい求人の要件とマッチしているか、あなたに会い面接をするか否かを判断します。

準備しておくと良いこと
・中途採用ではどのような経験者を募集中か求人票に明記してあります。求人を何基準で選んでいいか優先事項がわからない時は、あなたの譲れない軸、やりたいことなどを明確にし優先順位をつけましょう。(参考コラム:転職活動を始めたけど、どのように転職先を決めたらいいの?)

・求人票を見ても職業自体のイメージが湧かない、何がその仕事で求められているスキルなのかをイメージできない、などの不安がある場合は、職業情報提供サイト(日本版O-NET)を参考に、職業理解を深め自分の興味に触れる職業を見ておくと良いでしょう。

③書類通過後〜面接まで
ご自身で応募した場合は、企業と直接面接日程などを決めていきます。転職エージェント利用の場合は転職エージェントがあなたと企業の間に入り、面接日程の調整や、面接に向けた対策のサポートなどをします。

準備しておくと良いこと
・応募後は1週間ごとのペースで書類合否→一次面接→二次面接と進んでいくイメージを持っておくと良いかと思います。

・できるだけ企業指定の日程で組めるよう半休や有給取得可否など確認をしておくと良いでしょう。そうすることで、意欲が高い候補者として映りやすいこと、他候補者で先に面接が組まれること、あなたを企業に見せる前に他の候補者できまってしまうリスクを抑えられるからです。

④面接
企業に直接あなたをPRすると同時に、あなたが自分にマッチした企業か否かを判断します。企業もあなたとの話から企業とのニーズマッチを判断します。オンライン形式の面接も増えましたが、身だしなみ(華美でないスーツ、メイク、髪の乱れが無いかなど)も見られていますので、準備をしっかりしましょう。

準備しておくと良いこと
経歴の棚卸しや自分軸、自己PRの振り返りを行います。業界や企業研究をした結果、それが自分のキャリア形成とどう交わるから志望に至っているのか、を整理しましょう。

何を活かすことができ、今後どのような姿を目指したいのか、自分の言葉でわかりやすく面接官に伝えるアウトプットの練習が大切です。自分がどう見えているのか事前にチェックするため模擬面接講座に参加したり、自分で動画撮影をしたりするとよいでしょう。

⑤内定
内定受諾をして入社をするか辞退するかの決断をします。

準備しておくと良いこと
・内定通知をされてから、その内定を受諾するか、辞退するかの決断には、回答期限が設けられています。一般的には長くても1週間程度です。人生を大きく変える決断は1週間では短いと感じる方も多いと思います。

しかし、応募した時点から考えると、1週間以上の猶予はあると言えます。福利厚生、年収など企業が決める条件以外の不安や疑問は内定までに解消させておきましょう。

このフェーズで不安になる例としては、「自分に合っているのかわからない」「他にもっと良い企業があるのでは?」、「家族に反対されて決断できない」などがあります。

これらは転職活動時それぞれのフェーズで行った準備(自分軸の発見、自己理解)と家族からの意見を擦り合わせることで解消できるでしょう。だからこそ、上記でお伝えした準備が、あなたの大事な局面で納得感のある決断をする際にとても役立ちます。

【最後に】

いざ活動を始めるとなると色々やることがあるな、と思われた方もいるかもしれません。全部を一気にやろうと思うとタスクが多く見えるかもしれませんが、フェーズごとで分けて見ると一つ一つにつながりがあり、選考が進むなかでやってきたことが必ずあなたの転職活動を支えてくれます。負担が軽減されます。抱える不安を「安心」に変えながらあなたの未来を歩んでいきましょう。


この記事を書いた人

小池 佑理 さん
大手人材紹介会社にてキャリアアドバイザーとして勤務。現在は夫の海外勤務のため海外へ移住、フリーランスとしてキャリア支援に携わる。国家資格キャリアコンサルタント。
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