早いもので、もう10月。今年もあと3ヶ月で終わりだなんて、信じられませんね。実はこの時期になると、「来年4月までには転職したい」という方が多く活動をスタートされる時期でもあるのです。もう?!と思われるかもしれませんが、決して早すぎる時期ではありません。
今日は、来年4月までに転職先を決めたい方が、どのように活動されているか、またおすすめしたい活動内容についてご紹介いたします。
10月~11月:経歴の棚卸と「職務経歴書」をじっくり作成
まずは、肝心要の「職務経歴書」の作成に、じっくりと本腰を入れてみましょう。実はこの職務経歴書の作成、当然、企業への応募書類として必要だから作成するのですが、実は、ご自身の頭の中を整理し、強みを明確にするための大事なプロセスとなります。また、それがそのまま、「面接の対策」にもなる非常に大事な準備作業なのです。
職務経歴書の作成には、しっかりと時間を確保したいものです。簡単にお伝えすると、手順は下記のとおりです。
1)経験をすべて洗い出す(経歴の棚卸) まずは、紙とペンを用意しましょう(PCでも構いません)。いままで経験したすべての企業での仕事を、じっくりと思い出し、それをどんどん洗い出していきましょう。細かいことでも構いません。
2)経歴における実績、貢献した部分を書く 経験をざっと洗い出したら、経験ごとの実績、結果を書いていきます。営業の方は売上実績、人事採用のポジションの方は、採用目標数字と達成率を書くなど、なるべく、第三者が誰でも「よい実績である」とわかるよう、数字を用いた事実を明確に示しましょう。 数字であらわせない業務の場合でも、業務の効率化にどれくらい貢献したか等、第三者が見ても理解できるよう、表現を工夫して書くことが重要です。企業が見るポイントは<いかに企業に貢献してきた方か、どんな結果をお持ちであるか>という点になります。
3)職務経歴書を実際に書く ここまでできたら、ようやく、職務経歴書を実際に書いていきましょう。ここまでで洗い出した経験や実績を、精査しながらまとめていく作業です。 最初、慣れていない場合は、インターネットに多く出回っている職務経歴書のフォーマットを無料でダウンロードし、参考にしながら書き始めることをおすすめします。
※職務経歴書と同時に、履歴書も写真付で作成しておきましょう。
11月~12月:求人探し・紹介会社への登録、スカウトを待つ
職務経歴書を書くことによって、自分の強みがより明確になり、得意な部分や今後も活かしていきたいスキルがより明確になったと思います。次の段階として、興味のある職種やキーワードを元に、求人を探していきましょう。
ご自身でサイトを使って探すと同時に、人材紹介会社へも(余裕があれば)数社、登録することをおすすめします。また、登録してスカウトを待つことができるサイトも数多くありますので、そのようなサイトにも登録してみましょう。
人材紹介会社やスカウトでは、ご自身では考えもつかなかった職種や企業を紹介してくれたり、あらたな可能性を見出してくれたりする場合があり、とても参考になります。また、一般の求人サイトには掲載されていない、非公開求人の紹介を受けることもあり、選択肢もより広がることもあります。
翌年1月中~2月:本格的に求人へ応募
希望に沿う求人、興味のある求人が見つかればいよいよ応募です。4月の転職に向けて、少し応募に早いような感じもしますが、是非、具体的に動き出したい時期です。
転職の際は、内定が出てから、おおよそ1ヶ月後にはご入社いただきたい、と言われる場合が一般的です。また、最終選考までには、面接日時の調整や選考が3次まで及ぶ場合などもあり、長い場合は2カ月ほどかかると思っておいたほうがいいでしょう(技術職はもう少し長くかかる場合もあり、企業や職種により異なります)。そう考えると、応募には決して早すぎる時期でもありません。応募者数は、多い方だと、10社~20社以上、少なくとも数社は応募される方が多いようです。
そして、面接の依頼が来たら、日程を調整し順次面接に臨んでいきます。その時、面接の対策は1社1社、丁寧に行うことが大事です。その時に役に立つのが、初めに行った、「経歴の棚卸と職務経歴書をじっくり作成」のプロセスです。ご自身の強みがどこにあり、今までのどの経験や実績が、面接先の企業で一番生かせるかを再度確認してみましょう。面接では、そこを重点的にアピールしていきます。
3月中:いよいよ最終決断、転職先決定へ
いよいよ面接も終盤。いくつかの企業を受けて、条件や職種内容、社風など総合的に判断して転職先を決めていきます。とても重要な決断の時です。最終的に決定するのは転職する本人ですが、なるべく多くの意見を取り入れて決めること、他社と比較することなど、時間を惜しまず慎重に行いたいところです。
転職先が決定したら、現職の方は退職交渉に入り、入社時期を決めていきます。例えば3月1日に内定が出れば、おおよそ入社時期は4月1日あたりになる場合が多いでしょう。人材紹介会社のキャリアアドバイザーがついている場合は、ご入社時期の相談、交渉も代理で行ってくれます。
●退職交渉について● 退職の旨は、退職希望日の一カ月前までに申し出るのが一般的ですが、企業によって異なる場合があります。転職活動を本格的に始める前に、ご自身の所属企業の就業規則を必ず確認しておきましょう。 また、ご自身の退職によって、現職の業務に著しく支障をきたす場合は、退職までに、規定以上の日数を要する場合もあります。その際は規則にとらわれず、上司と話し合いをもつ必要があるでしょう。
以上です。
いかがでしたでしょうか。今回は、10月から4月転職実現への道のりをざっとお話しいたしましたが、このスケジュール感はあくまで目安となります。人生を左右する、大事な転職。最大限、良い選択ができるよう、じっくりと根気強く活動していくことが大切です。
1人での活動が心細い場合は、親身に伴走してくれる人材紹介会社のキャリアアドバイザーにアドバイスや意見を求めるのも、一つの方法ですね。