現在、理想の転職を実現するにあたって、求人媒体の利用、知人の紹介、人材紹介会社の利用、ヘッドハンティングを受ける、ハローワークで探す等、様々な方法があります。職種や経験、希望業界、ご年齢等によりその方法も変わり、またタイミングやご縁にも左右されることも多いのですが、理想通りの転職ができた方には、その方の「心構え」「行動」の部分でも共通点が見られるように思います。
今回は理想の転職を実現された方に共通する点を一部まとめてみました。今後転職される方へ、その心構えとしても参考になれば幸いです。
◎メールや電話のやりとりが丁寧、迅速:
なぜこれが、と思われるかもしれませんが、意外に共通している点と言えます。これは、社会人として基本的な対応であり、いままでのお仕事をどのような姿勢で取り組んでこられたかが垣間見られる部分でもあります。この基本がしっかりできていることは、連絡を取り合う企業に対しても、人材紹介会社に対してであっても大変好印象を与えることができるのです。また、同時に、迅速に選考を進めることができることにもなりますので、機会を逸することなく良い結果が出せることにもつながるのです。
とても基本ですが、直接の応募企業ではない、人材紹介会社に対しても、気を抜かずに丁寧に迅速に対応したいものです。
◎気持ちの入れ替えが早い:
転職活動の中では、どんなに優秀な方でも、書類選考や面接でお見送りになってしまうことはあります。そんな時、自分のやりたい軸を見失わず、前向きに取り組める方は、よい結果を自分から導くことができる傾向があります。
日本では400万社以上の企業があると言われていますが、入社できる会社は1社だけです。ご縁がなかった原因を、客観的にとらえ、次回の面接に活かそうと前向きになれる方は、引き続き、どんどん良い出会いを探しにいけるのではないでしょうか。
◎他責にしない:
転職活動がうまく行かない時もありますが、そんな時でも、人や環境のせいにせず、まずは自分に足りないところがないか、改善できるところがないかを考えることができる方は、転職活動もどんどん良い方向に進んでいく傾向もみられます。自分のことだから故に、自分ではよくわからない場合も多々あります。そんな時は、自分一人で悩まずに、人材紹介会社のエージェントに相談するなど、手助けを求めるのも有効な手段だと思います。
◎第一印象が良い:
面接での基本中の基本ですが、意外と忘れられがちになる部分です。どれだけ経験豊富で優秀な方でも、第一印象が暗かったり、横柄だったり、感じのよさがない場合は、単純に「一緒に働きたくない」と思われて当然です。逆に、経験は少ないけれども、とても第一印象がよく、素敵な方であれば、選考が良い方向に進むことも多々あります。
礼儀はもちろん、第一印象、声の大きさや顔の表情、あいさつの際の姿勢など、自分流ではなく、第三者に見てもらい、客観的な視点で見直してみましょう。
◎転職の情報に翻弄されていない:
転職の様々な情報に流されず、本当に自分がやりたいこと、行きたい企業に集中し、選考に臨むことができる方は、よい結果を導くことができるように思います。現在、転職に関する情報は、携帯やPCから簡単に、かつ大量に収集できるようになりました。だからこそ、その情報を見過ぎて、必要以上に心配になったり、頭でっかちになったりと、本来の自分のやりたいことを見失い、何が正しいのかわからなくなり、翻弄されている方も多く見受けられます。
必要な情報を収集するのは大切ですが、自分の軸をしっかりと持ち、本音の自分で面接に臨める方は、よい結果がでる可能性は高いように思います。
◎自己分析をきちんと行い、強みを理解している:
今までの経験から自己分析を行い、自分の強みを理解している方は、求人を選ぶのも的確ですので、面接でもきちんと強みをアピールできる傾向にあります。また、何の仕事をしてどうなりたいかが明確な方も、面接ですんなりと志望動機や将来のビジョンが伝えられるのではないかと思います。
自分の強みが何か、それをどう生かせるのか、そして転職して将来どうなりたいか、は転職活動の上でも大事な軸となりますので、明確にしておきましょう。
◎素直にアドバイスを聞き入れる方:
人材紹介会社のキャリアアドバイザーのアドバイスや提案を、まずは素直に聞いてみて、実践することができる方は、よい結果がでることも多いように思います。(もちろん、ご自身の意思に沿わない場合は、しっかりと相談の上NOといえる明確な意思表示も必要です。)
例えば、面接対策について。自己流で行うのではなく、いつも転職についての支援をしているプロに聞く方が早く効果的な場合もあります。どんなに自分で満足のいく対策ができたと思っても、ポイントがずれていれば意味がありませんね。
以上、いかがでしたでしょうか。
転職は頻繁に行うものでもなく、転職に慣れている方はあまりおられません。上記に当てはまらなかった、できていないからといって、転職は向いてないと落胆する必要も当然ありません。今日から、ご自身に足りないと感じることがあれば、少し見直してみてください。
また、自分一人で活動することが不安な方は、効率的に、かつ理想の転職に近づくよう伴走してくれる、ご自身にあった人材紹介会社を見つけることもよい方法だと思います。