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「小1の壁」って何が大変?漠然と悩む前に、先輩ママに聞こう!②


前回のコラムでは、「小1の壁」の何が大変なのか?先輩ママの声をもとに、環境・手続き面についてお伝えしました。
今回は、子どもと親の心理面についてお伝えしていきたいと思います。

具体的には、一体何が大変なの? ~子どもと親の心理面編~

何が大変だったか?先輩ママの声を、心理面に関してまとめてみると、

「学校や学童に行きたがらない」
「ひとりでの通学を不安がる」などの子どもの不安と、

「親として新しい人間関係を作れるか心配」
「行事やPTAについてわからない」
「子どもが授業についていけるか、友だちができるか心配」などのママの不安があるようでした。

特にママの不安は大きく、ママ自身が新しい環境などに適応できるか不安を感じることに加えて、子どもが不安がる様子を心配したり、さらには、本人ではなくママがあれこれ想像して心配したりしてしまいがちです。
「今思えば過剰に心配しすぎていたかも」と振り返るママが多かったのも印象的でした。

先輩ママたちの工夫・こうしていればよかった!アイデア

こうした不安を、先輩ママはどんな工夫で解消されたのでしょう。
先輩ママのアイデアをまとめてみました。

◆小学校を身近な場所に

子どもの不安を軽減するために、入学前から小学校と接点を持ち、イメージしやすいよう工夫すると良いかもしれません。
というのも、筆者の子どもは、入学当初「小学校は知らない人やものばかりで嫌、幼稚園に行きたい」と言って毎朝泣いたのです。
「知らない」ことが、子どもの不安を大きくしていたように思います
通学路は子どもと何度か歩きましたが、それ以外にも、学校について子どもと色々話をしたり、小学校がどんな雰囲気か一緒にのぞいてみたり、地域の人が参加できる運動会やバザーなどの学校行事に一緒に行ったりしておけばよかったと感じています。

子どもにとって、小学校が「身近な場所」少なくとも「知っている場所」になれば、子どもの不安を和らげる助けになるのではないでしょうか。

◆近所・地域の繋がりを大切に

保育園や幼稚園と比べて、先生とのやりとりや親同士の交流が減る半面、登下校時の見守り活動をしている地域の方や、子どもの様子を教えてくれる近所のママなど、地元の繋がりにありがたみを感じたという声も
筆者も、子どもの登下校が心配でしたが、ある日、近所の方が子どもの登下校の様子を教えてくれたことで、自分以外の大人の目が近所にあるのだということに気づき、とても安心したことを覚えています。
普段からの近所づきあいや地域の活動を重ねて得られる繋がりもありますし、クラスの懇談会やPTA活動などを通してできる新しい繋がりもあると思います。
大切なのは、繋がりを持とうと自分から動いていくことかもしれません。
学校行事やPTAのことなど分からないことを聞けたり、子どもの様子を教えあえたりする小学生ママとの繋がり、温かく見守ってくださる地域の方との繋がりも、大切にしていけるとよいですね。

◆親子時間を大切に

一番多かったのは「子どもとの時間を大切にしたい!」という先輩ワーキングママの声。
子どもが帰宅後は、片手間ではなく子どもの話を聞く姿勢を心掛ける、平日も休日も予定をあまり入れずゆっくりと過ごすように意識する、など工夫をされていました。
中には、子どもと交換日記を運用していた、という方も。
質問やクイズ形式にすれば、子どもも楽しみながら書けそうですし、ママも隙間時間に返事ができて、後から親子で振り返ることができるのも面白いですね。
ぜひ真似したい、素敵なアイデアだなと思いました。

とはいえ、帰宅後やらなくてはならない家事がたくさんあるのも現実ですよね。
ママの家事の負担を無理なく減らすために、頼れる人や利用できるサービスを想定し準備しておくと良いのではないでしょうか。
筆者の場合、パートナーは帰りが遅く実家も遠方なので、いざというとき送迎をお願いできるようにファミリーサポートの利用登録をしています。
外食・中食の利用や、近所のママ友も強い味方ですし、最近は、子どもに家事をお願いすることも。特に、洗濯物畳みや食卓の片づけなどを協力してできるものを頼むと、自然と会話が増え、家事も片付くのでとても助かります。最初はフォローも必要ですが、今やとても頼りになる存在です。

忙しいママを助ける家事代行サービスなども、親子時間を大切にするためにうまく活用できるとよいですよね。
グループ会社エスキャリア・ライフエージェンシーの展開する【エスキッチン】では、食育サポーターがお子さんと一緒に調理をし、さらに3日分の作り置きも行っています。

「心配」ではなく「信頼」を

小学校入学は、子どもにとっても親にとっても、はじめての連続です。
自分の目が届かなくなることも相まって、ママの不安はとても大きいように感じました。

不安が大きいと身動きが取りづらくなります。
さまざまな要素が絡み合い、複雑化した「不安」であればなおさらです。

心配のあまり、つい、あれこれ子どもに言いたくなることもあります。
でも、今こそ、「子どもを信じ、いつでも手助けする準備があることを伝えながら、陰ながら応援する」子育ての次のステージに進んだのだと考えてみるのはいかがでしょうか。

実際、小学校入学に伴う子どもの成長は、目を見張るものがあります。
「不安」に負けず、新しい環境で子どもなりに一生懸命チャレンジして、親が知らないうちにいろいろなことができるようになります。
新しい友だちができたり、勉強やスポーツで周囲に承認されたりと、小さな成長を積み重ね、子どもが自信をつけ自立していく様子は、本当に眩しいばかりです。

そんな子どもの成長を、「心配」ではなく「信頼」して見守っていきませんか。

 

ここまで、「小1の壁」の何が大変なのか?先輩ママの声をもとにお伝えしてきました。
なんとなく「大変そう」と不安を感じている方に、少しでもお役に立てば幸いです。

また、「大変そうだから」という不安から、なんとなくで行動しているママがもしいるならば、
情報を適切に必要なだけ得る。整理する。必要なことをまとめ、そして、行動する。
そんな風に主体的に動いて、ご自身の選択で、決断してもらいたいなと思います。

ワーキングママも、これから働きたいママも、「小1の壁」にひるまず、先輩ママの工夫やアイデアをヒントに「不安」を手放して、ママ自身が今やりたいこと、できることにも、目を向けていってくださいね。

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