キャリアカウンセリングとは?


皆さんは、この4月から、「キャリアコンサルタント」という新たな国家資格が誕生することをご存知でしょうか?

これまでもキャリアカウンセラー/キャリアコンサルタントという名称の資格や国家検定はあり、キャリア支援のプロとして活躍されている人は多くいましたが、国家資格化される、ということはつまり、”国を挙げてキャリア形成支援のプロフェッショナルを育てていく”ということなんですね。

なぜ今、キャリア支援のプロが求められているのか、そしてキャリアコンサルタントの仕事である「キャリアカウンセリング」とは何なのかについて、お伝えしたいと思います。

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そもそもキャリアって?

「キャリア」というフレーズはメディアでもよく飛び交っていますし、日本語にすっかり定着した感がありますね。「仕事」「職歴」などの意味で使われることが多い「キャリア」ですが、実はキャリアの意味はそれだけではないんです。

本来キャリアとは、就職・現在の仕事・昇進など、何か1つの現象を指す言葉ではありません。
キャリアを重ねるということは、なんらかの仕事の経験を積むという事だけではなく、その仕事に取り組む中で、身につけていく技術・知識・経験に加え、人間性や、プライベートを含めた自分自身の生き方を磨いていくことだとされています。

つまり、仕事を中心とした、その人の「人生そのもの」がキャリアなのですね。
キャリアとは、なにか1つの“点”ではなく、紡いでいく“線”のようなものだと考えてください。

キャリアという概念の広まり

ちなみに、キャリアという考え方が広まってきたのは、比較的最近のことです。
昔は、職業の選択肢も少なく、進路や職業で悩む機会そのものが少なかったですし、戦後の高度経済成長期からバブル期までは、「いい大学」から「いい会社」に進んでの終身雇用、が当たり前でした。就職した会社の中での異動や昇格によってキャリアは決まっていったので、自分のキャリアなんて、あまり考える必要がなかったんですね。

それが、バブル崩壊後、一転しました。大量リストラを見て、「企業に入れば安泰、という時代は終わった」と多くの人が悟りました。終身雇用制の崩壊、就職氷河期、長引く不景気、リーマン・ショック、非正規雇用者やフリーターの急増など、個人の「働く」を取り巻く環境はここ四半世紀で劇的に変わってきました。

また、グローバル化やITの進化によって、日本人以外・人間以外に取って代わられる仕事も増え、「何のために、どんな仕事をしていくのか?」をより一層考えざるをえない状況になってきています。(オックスフォード大の准教授が発表した論文の中の、「2020年に無くなる仕事」が昨年世界中の話題を呼びました)

このような社会環境の変化の中で、これからの若者に求められているのは、自分自身の能力や経験を把握しながら、自己責任でキャリアを形成していくこと、つまり「自分自身で自律的にキャリアを切り開く人生」だとされ、国も今、総力を挙げて、子どもの本当の意味での「キャリア教育」=「生きる力」の向上に取り組んでいます。
では、改めて、私たち大人のキャリアはどうでしょうか?

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キャリアカウンセリングとは?

すでに大人である私たちは、人生の大半の時間を「働いて」過ごしています。
そして仕事について・働き方についての悩みや不安は、仕事そのものだけでなく、家庭や人間関係など、人生そのものにも大きな影響を及ぼします。
個人が自分自身の人生を考えるときに、仕事を切り離して考えることはできませんよね。

そこでキャリアカウンセリングでは、相談者から

・自分はどんな仕事に適性があるのか
・今の会社でこれからどんなキャリアを描いていけばよいのか
・ライフイベント中は、どうやってキャリアを形成していけばよいのか

などの相談を受け、適性や適職を見つけ出しながら、今抱えている課題や悩みを解決へと導くとともに、仕事を中心とした「生き方」そのものへの援助や支援を行っていきます。

キャリアカウンセリングは、学生・社会人に関わらず、「働くこと」にまつわる悩みに直面している方に対して行われます。
通常キャリアカウンセリングは、1対1の面談形式で、キャリアカウンセラーによって、カウンセリングの様々な技法を用いて実施されます。相談者とカウンセラーの対話の中で、相談者の悩みや課題がクリアになり、自己理解が深まり、よりよい意思決定や職業選択ができるようになっていく。それがキャリアカウンセリングのプロセスです。

仕事の悩みの相談といっても、実は人間関係や家庭の問題が根っこにあったり、職場でのパワハラなどが原因だったり、悩みが心身に影響を与えていたりすることも少なくありません。そのため、キャリアカウンセラーは、キャリアにまつわるどんな相談にも対応できるよう、キャリア理論やカウンセリングスキルだけでなく心理学・人事労務・メンタルヘルス・労働関連法令などの専門知識を習得しており、相談者に対する深い共感性を持ちながら、水先案内人として導き、また伴走者として支えていきます。

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キャリアカウンセリングを受けるには

キャリアカウンセリングを実施している機関は、実は色々とあります。
代表的なものを以下に挙げます。

・自治体(ハローワーク/しごとセンター/女性キャリアセンター等)の窓口に相談する(無料)
・人材紹介会社・転職サービス等に登録し、面談を受ける (無料)
・キャリアカウンセラーの資格認定を行っている協会主催のセッションに申し込む (有料/無料)
・キャリアカウンセラーに個別に依頼する (有料)

いずれも専門性や相談料の面でのメリット・デメリットがありますので、ご自身のニーズに応じて活用されることをおすすめします。

例えば、無料カウンセリングの多くは、職業紹介をゴールに据えたものです。
費用がかからないというメリットはありますが、相談の目的が「就職」「転職」ではない場合は、相談窓口としてフィットしないこともあります。

また、民間企業のキャリアアドバイザーは、有資格者でなくてもなれるため、相談経験やキャリアに関する専門性がまちまちなこともあります。その点、自治体やハローワークの相談員は、キャリア関連の資格保持者ですので、高度に専門的なサポートを受けることができます。

一方、有料のカウンセリングは、一般的には敷居が高いかと思いますが、個人から相談料をいただく(=企業からのフィーをいただかない)ことで、本当の意味で個人に寄り添った支援ができるという長所もあります。お金を払ってカウンセリングを受けるという文化は、まだまだ日本では浸透していませんが、健康や勉強のために時間・お金をかけるのと同じような、自分のキャリアへの投資と考えられます。

私たちエスキャリアの「マイ・カウンセラー」でも、女性を対象としたキャリアカウンセリング(有料)を実施しています。
キャリア関連の有資格者か、カウンセリング経験・実績の豊富な女性だけがカウンセラーとして登録されており、キャリアにまつわるどんな悩みでも安心してご相談いただくことができます。

「この先の働き方について、誰かに相談したいけど、どこに行けばいいの?」とお悩みの方や、
「キャリアカウンセリングってどんなものだろう・・・」と気になっている方は、
ご自身の状況や必要性に応じて、ぜひお気軽に、お近くの窓口に相談に行ってみてくださいね。
キャリアカウンセラーは、あなたの強い味方になってくれるはずです。

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