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復職後のスキルアップのために、育休中にできること


出産しても働き続けたい女性にとって、育児休業期間を設けることは、時に不安を伴うもの。特に初めての出産時は、子育ても未知数の中、ますます悩んでしまいますよね。
今回は、育休期間をスキルアップのためにどう活かせるか?という観点で、いくつかのポイントをご紹介したいと思います。

1.これまでの自分のキャリアを見直そう

まずオススメしたいのが、ご自身のキャリアを見直すことです。

私はキャリアカウンセラーとして、これまでいろいろなケースを見て来ました。出産の前と後で、仕事に対する考え方やスタンスが変わる女性は、たくさんいらっしゃいます。「バリバリ仕事を続けるつもりだったけれど、いざ産んでみたら、仕事を辞めて子どもの側にずっといたくなった」、あるいは「子どもを産んだら仕事を辞めようと思っていたが、やっぱり社会との繋がりを失いたくないと思うようになった」など、気持ちの変化は様々。産んでみないとわからないことが、たくさんあります。気持ちが変わるのは、当然のことです。

だからこそ、「“今”自分がどうしたいのか」を、改めて考えてほしいと思います。経済的な理由、職場からの期待やプレッシャー、夫や家族の意向など、周りを取り巻く事情も無視できないと思いますが、いったん横に置いて、まずは自分自身の素直な気持ちと向き合ってみてください。働くのは、あなた自身。後悔のない選択ができるように、シンプルに思考してみましょう。

自分でキャリアの棚卸しをする、プロのキャリアカウンセラーと話すなど、やり方もいろいろあります。ご自身に合った方法を、選んでみてくださいね。
キャリアを見直すと、今の自分に足りないもの、今後に向けて身に着けた方が良いものが、自ずと見えてくると思いますよ。

2.学びを深めよう

育休中に余裕が出てきた人は、学びを深めるのもオススメです。

最近は、育休中にスクールに通ったり、資格を取ったり、専門知識を深めたりするケースが増えています。目的には、「キャリアの幅を広げるため」、「専門性を高めるため」「復帰後を見据え、短時間で質の高いパフォーマンスを上げるため」といった理由を挙げる方が多いようです。
仕事に必要な資格を取得したり、スキルを高めたりしておけば、スムーズに職場復帰できそうですよね。

それでは、具体的にどんな選択肢があるのでしょうか。
・英語力を上げるため、TOEICの点数アップに挑戦
・仕事で使う専門知識を深めるため、研修や通信学習を受ける
・子育てと仕事を両立するためのノウハウを学べる講座へ
・MBA取得を目指し、ビジネススクールへ大学院へ
などが代表的なものとして挙げられます。

「ここまで力を入れるのは、なかなかハードルが高い・・・」という方には、ビジネス書を読むのがオススメです。仕事をしている時の感覚を忘れない、あるいは取り戻すことができますよ。復帰後は忙しく、なかなかまとまった読書の時間は取れないもの。気になるものは、今のうちに読破したいですね。

前述したキャリアの見直しとセットでできれば、今の自分に足りないもの・身に付けておきたいものが見えてきて、ぐんと前に進めるかもしれません。

3.情報を集めよう

ワーキングママにとって欠かせないスキルは、高い生産性と、状況への対応力です。

職場復帰後は、家庭に仕事にと、やるべきことは増える一方で、時間はどうしても限られます。さらに、子どもが急に熱を出した!など、突発的なトラブルも起きます。そんな仕事復帰後の毎日の様子を、具体的なイメージを持ってシュミレーションをしておけば、仕事への復帰がぐんとスムーズになります。

まずは、同じ職場のワーキングママの先輩、近隣に住む先輩ママに、ぜひコンタクトを取りましょう。会社独自の制度について、家事の時短ワザ、困った時に頼れる子育てサポートサービス、周辺保育園の口コミなど、貴重な情報とノウハウをたくさん持っています。
行政が開催する赤ちゃん会や児童館などに足を運ぶと、近隣の先輩ママ友ができるかもしれません。頼れる人を探し、いろいろ教えてもらってくださいね。

復帰後、時短勤務制度を活用するかどうかによっても状況は異なりますし、そもそも保育園に入れるかどうか、入れたとして、どこにあるどんな保育園か、によっても状況は左右されます。保育園や受けられる補助金については、地域によって大きく事情が異なりますので、必ず、地元の市役所・区役所に行き、正しい情報を集めるようにしてくださいね。


大切なのは、知らないがゆえに損しないこと、一方で、情報に振り回されすぎないこと、だと思います。
産前・産後を取り巻く女性には、知らないと損をすることがたくさんあります。早めの情報収集を心がけたいですね。また、人それぞれ大切にしたいことの優先順位や、やり方は異なります。ただでさえ、「これでいいのだろうか」と自分の選択肢に不安を抱きがちな育休の時期です。あらゆる情報を「こういうケースもあるんだ」「こういう考え方の人もいるんだな」と捉え、自分の価値観に近いものを取捨選択するようにしてくださいね。

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この記事を書いた人

天田有美 さん
キャリアカウンセラー
大手人材会社において、法人営業、人事教育、プロモーションを経験。現在はフリーランスとして、キャリアカウンセラー、ライター、チアダンスインストラクターとして活動中。2歳の娘を抱えるワーキングママ。
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