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負担の少ない抱っこ、簡単にできるストレッチで、育休中のストレス解消を!


赤ちゃんのお世話で忙しく、自分自身の体のケアは後回しにしがちな育休期間。でも、産後のケアを怠ると、後から支障が出る場合もあるので、要注意です。
産後のケアとしてよく聞くのは、骨盤矯正ですよね。ベルトを巻く、ストレッチをする、整体に通うなどの方法がありますが、そのうちの一つにカイロプラクティックがあります。

筆者は妊娠前から、体のメンテナンスのために定期的にカイロプラクティック通っていたので、産後のケアもそちらで行いました。家でできるストレッチや、体への負担が軽くなるちょっとした工夫なども教わり、疲れにくくなり、ストレス解消にもなりました。

今回は、カイロプラクティックプレイスTAKUMI(http://www.chiro-takumi.com/
)の院長 中村貴博さんにお話を伺い、その秘訣を皆さんにもお伝えしたいと思います!

カイロプラクティックとは?

そもそも、カイロプラクティックとはどのようなものなのでしょうか?中村先生にお伺いしました。

「カイロプラクティックは、1895年にアメリカで誕生した手技療法です。発祥地アメリカでは、赤ちゃんから高齢者、プロアスリートなど、幅広い層に人気があり、重宝されています。

カイロプラクティックの健康に対する考え方は、『私たちの身体を創り上げた力が、私たちの身体を治す』というものです。その力は、脳と神経のネットワークシステムによって働いています。

このシステムが滞りなく機能していると、身体に先天的に備わっている治癒力や免疫力が、しっかり力を発揮します。大切な脳と神経を包み込んでいる頭蓋骨、背骨や骨盤の調整をし、システムの働きを最適化するのが、カイロプラクティックの施術です。」

産後にケアが必要なのはどうして?

出産のために大きく開いた骨盤は、産後数ヶ月かけて骨盤は元の位置に戻ります。しかし、歪んでいる状態のままだと、正しい位置に戻ることができません。骨盤が歪むと、肩こり、冷え、腰痛、むくみなどのトラブルに繋がります。産後は筋力が衰えていることも多く、さらに痩せにくい体質になってしまいます。

また、中村先生によると、ホルモンの影響も大きいと言います。

「妊娠中はリラクシンというホルモンが分泌され、骨を支える靭帯がゆるみます。そのホルモンの作用により、骨盤が広がり、赤ちゃんが産まれてきます。

赤ちゃんをスムーズに産むために必要なホルモンですが、靭帯がゆるむことで関節が不安定になる時期でもあります。出産後1ヶ月位は作用しているので、関節が不安定な状態が続いています。このため、腰痛や背中の痛みなどを発症するケースがよく見られます」

出産によるホルモンバランスの変化、慣れない抱っこを長時間することなどにより、腰痛、腱鞘炎などを発症してしまうこともあるので、注意が必要ですね。

手首に負担がかかりにくい抱っこの仕方

筆者は、産後3ヶ月くらいの時、手首と親指の付け根が痛くなったことがあります。原因は、抱っこの仕方でした。赤ちゃんを抱き上げる時に、腕全体の力を使うのではなく、つい手首や指を使ってきまっていたのだと気付かされました。

酷くなると、腱鞘炎にもなりかねません。だんだん重くなる赤ちゃん、そしてこの先何年も続く抱っこ。できるだけラクな方法を知りたいですよね。

そこでおススメなのが、この方法。


例えば、右の腕に赤ちゃんを乗せる場合、

①右手の甲を上に向けた状態で右腕の肘に近い部分に赤ちゃんのお尻を乗せる

②右手で自分の左腕の肘より少し上の部分を掴む

③左手は赤ちゃんの背中に添えて安定させる

というもの。

横抱っこの場合は、このような状態になります。

筆者は、手のひらを上にした抱っこを続けていたので、手の甲を上にした抱っこには最初慣れませんでした。ですが、何回かやってみると、すぐに馴染みました。手首は、手の甲を上にした状態の方が強く、負担がかかりにくいのです。
ぜひ、トライしてみてくださいね。

疲れにくい抱っこ紐の使い方

抱っこ紐の使い方を工夫することで、腰痛や背中・肩の凝りを軽減することができます。
ポイントは、

①赤ちゃんとの密着度を高くする

②抱っこ紐の背中で留めるバックルの位置を、できるだけ下げる

という2つです。

ママと抱っこ紐の中の赤ちゃんの間に隙間があると、重心が外側になり、その分ママの腰や肩に負担がかかります。できるだけ赤ちゃんと密着するよう、抱っこ紐の長さを調整しましょう。

抱っこ中に赤ちゃんが動くことで、紐がゆるんだり、左右差が出たりします。抱っこする度に、最適な長さに調整すると良いそうです。

背中で留めるバックルを、首の真後ろで留めている人をよく見かけますが、この位置だと、首や肩に負担がかかります。また、重心が前になり、腰痛や背中・肩の凝りの原因になってしまいます。できるだけ下げた状態で留めるようにしましょう。

でも、中には体が硬くて背中に手が届かない、という人もいるはず。そんな時は、どうすれば良いのでしょうか?

「自分1人の時は手の届く範囲で留め、誰か他にいる時だけ下げる、というのでも大丈夫ですよ。例えたまにでも、負担はできるだけ軽減された方が体に良いです。ですが、そもそも背中に手が届かない、というのは良くない状態です。肩甲骨が開き、姿勢が前屈みになっている可能性があり、腰や肩はもちろん、内臓にも悪い影響があります。改善を試みてくださいね」

簡単!家でもできる肩甲骨体操

「ちょっと疲れたな」「このまま行くと肩が凝りそう」という時におススメなのが、肩甲骨体操。家で簡単にできますよ!

①椅子などに腰かけ、背筋を伸ばす

②両手を腰のあたりで組む

③肩甲骨を寄せる

④ゆっくり深く息を吸う

⑤ゆっくり息を吐きながら、だんだん首を後ろに倒す

⑥天井を3秒見たら、ゆっくり首を戻す

※もともと首に痛みがある場合や、倒して痛いと感じる場合は、無理をしないでください。首は倒さず、肩甲骨を寄せるだけでも効果があります。

これを3回繰り返すだけです。
お風呂上がり、寝かしつけのあと、長時間の抱っこが続いたあとなど、気がついた時にやってみてくださいね。続けていると、背中に手を回して抱っこ紐のバックルを下げるのも、だんだん苦ではなくなると思いますよ!

筆者には、忘れられない言葉があります。

「ママがハッピーなら、赤ちゃんもハッピーだよ。あまり頑張りすぎないで」

子どもが産まれて間も無く、必死でてんてこ舞い、まったく余裕がなかった時に、親友がくれた言葉です。一生懸命になりすぎて怖い顔をしている自分に気づき、ハッとさせられました。

ママがニコニコしている方が、赤ちゃんもうれしいに決まってますよね。疲れたなぁと思った時は、少し体操をして身体をほぐしたり、プロの手を借りたりして、自分を労ってみてくださいね。


この記事を書いた人

天田有美 さん
大手人材会社において、法人営業、人事教育、プロモーションを経験。現在はフリーランスとして、キャリアカウンセラー、ライター、チアダンスインストラクターとして活動中。2歳の娘を抱えるワーキングママ。
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