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育休後-復職せずに転職は可能か?(2)


育児休業取得後、復職をせずに転職するのは事実上「可能」です。実際、エスキャリアのキャリアカウンセリング、転職支援のご面談にお越しになる方の中には、 復職せずの転職を考えている方もめずらしくありません。

後編は、復職をせずに転職する場合の転職活動のポイントについて、お話させていただきます。前編はこちら

復職した場合に起こりがちなジレンマ

育児休業からの復職の場合、事業主は復帰後の就業が円滑に行われるようにするため、休業者への能力開発などに必要な措置を講ずる努力をすること、また原則として原職もしくは原職相当の職に復帰させる配慮することが求められています。

原職に復帰される方もいれば、他部署への異動となる方もいらっしゃり、その企業ごとに対応は異なります。時短勤務を選択する場合、より効率的且つ生産性の高い仕事で成果を上げることが求められます。

さらに、子どもの急な発熱、怪我などによる呼び出しによりタイムコントロールも難しくなります。「成果を上げたい!」という自分自身の欲求を満たせない苦しさ、「目の前の業務をこなすことが精一杯でこのまま自分のスキルが現状で停止してしまうのでは」という不安から、理想や目標との乖離にジレンマを抱えて、転職を検討する方が一定数いらっしゃいます。

転職活動にあたってのポイント

育児休業取得後は、ほとんどの方が保育園にお子様を預けながら、お仕事をするという状況になるでしょう。育休中の転職活動の場合、入社時から「時短勤務」や「残業なし勤務」を希望する方が多く、それが可能な企業を探すことになります。

実際にエスキャリアには、企業の求めるご経験がある方であれば、育児中で時短勤務希望であっても、そういう方を正社員として採用したいという企業様の声もいただいております。

「正社員で時短勤務可能、育児中の方は残業なし可能、という企業なんて、あるのかしら?」と思われる方も多いのですが、現状、そのような働き方ができる企業も増えてきており、時短勤務専門の求人サイトなど以前よりもフォーカスした探し方が可能になりました。

ただ、ご自身の希望するお仕事で、かつ時短で入社ができ、正社員雇用、という求人がタイミングよくあれば問題ありませんが、必ずしもそうではありません。その際は、ご自身の中で「何を優先するか」を考えるのは非常に大事なことになります。

雇用形態を考える〜就業開始時の優先順位は何か〜

転職活動時、「求人の応募可能母数を増やす為に契約社員や派遣社員なども検討した方が良いのか」というご相談もいただきます。正社員で時短勤務が可能な企業は、効率よくお仕事をしていただき、成果を出していただければよい、というスタンスの場合が多いです。

残業時間ではなく、成果を見て評価してほしいという方には非常にありがたい働き方である反面、転職当初から成果を出す必要があるので未経験職での採用は厳しくなります。

最近ではジョブ型雇用という言葉が取り上げられるようにもなりました。ジョブ型雇用で重視されるのは「仕事内容に必要なスキルを持っているか」という、言わば仕事に人を合わせていく「仕事基準」の雇用と言えます。

最近はオンラインで学べる場も増えていますので、育休中に挑戦したいと思っていたスキルを身に着け、それを活かして派遣、契約社員などから挑戦してみるという選択肢を持つことも良いでしょう。

お子様が小さくてもお仕事を始めたいという方は、お子様が成長されてもずっと働き続ける可能性が高い方です。一度立ち止まって、正社員という雇用形態にこだわらずに、将来どういう仕事をつづけていきたいのかを整理し、少なくとも、その希望がかなえられるような職種に就くことをおすすめいたします。

転職したい月の半年くらいまえから情報収集をすこしずつ

女性専門の人材紹介会社や、時短勤務可能な求人を取り扱う紹介会社へのご登録など、早めに行っておくのもおすすめです。保育園の確保、求人のタイミングなど、ご自身では調整できないこともありますので、早め早めに求人の情報を収集しておくことが大切です。

いかがでしたでしょうか。育休明けに復帰せず転職することには、メリットもありますが、デメリットも多くあります。それらを踏まえて、ぜひベストな選択をしてください。

育児休業中に、転職すべきかどうかで悩んでいる方は、お一人で悩まずに、まず、プロのキャリアカウンセラーにご相談ください。マイ・カウンセラーでは、本当に転職がベストな方法なのかも含め、育休後のあなたのキャリアについて、一緒に考えさせていただきます。

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