こんにちは、土屋美乃です。
今回は、エスキャリアの人事評価制度についてご紹介したいと思います。
エスキャリアでは、「エスペロ」と称する人事評価制度を創りました。「エスペロ」とはエスペラント語で「希望」の意で、一人ひとりの自律的なキャリア形成やWell-Beingを応援するという想いをこめています。
会社からの押し付け目標ではなく、社員たちが自らの想いを込めた目標を上司に提案、確認する場を四半期に一度設け、双方の想いをしっかりと伝えあって目標を決定していきます。
『いい人材が集まる、性格のいい会社』著者である佐藤雄佑氏にご協力をしていただきながら作成し、1年間の運用を終えたところです。社員メンバーたちの「エスキャリア(自分らしく生きる・働く)」を応援できているように感じます。(手前味噌で恐縮ですが…)
そもそも、私たちの人財育成の考え方は
・完全性善説
・自主性・自律性を重んじる
・みんな違ってみんないい
・強みを伸ばす・活かす
・だれしも、いつでも、変わりうる
・みんなが「自分株式会社」の経営者
・一人ひとりが幸せであることが、組織の幸せ
といったもので、前向きすぎ!と突っ込みが入りそうですね。
「エスペロ」も、メンバーを信頼し一人ひとりの「善意思」で運営していくことを前提として創っていますが、ただ「善意思」だけを頼るものではありません。会社側の理念や想いがとても大切になってきます。
私自身が実施させていただいている管理職向けの研修の中に目標管理制度の一つである、「MBB」をテーマにしたものがあります。「MBB」とは、Management by Beliefの略で、「信念による経営」「思いのマネジメント」と訳されます。ナレッジマネジメントの生みの親として知られる野中郁次郎氏や、一條和生氏らの共著『MBB:「思い」のマネジメント』等で提唱されました。
MBBは経営陣や上司の思いと、自分自身の仕事やキャリアに対する社員個人の思いをぶつけあう“創造的対話”のプロセスを経るのが特徴です。互いの思いを明確化し、価値観を共有した上で、会社にとっても、個人にとっても意味のある業務上の目標を見出し実現までの道筋を設定していく手法です。
「これからのマネジメントは”MBO(Management By Object)=目標管理”だけでなく、“MBB(Management By Belief)=思いのマネジメント”が必要」という著者たちの考えに私も深く共感しています。
VUCA時代(Volatility, Uncertainty, Complexity, Ambiguity)と呼ばれる、変化が激しく先行きが見渡せない現代において「自分や、自分の組織は何のために存在するのか」、より本質を掘り下げる重要性が増しています。
目標設定にしても、想いの伝達にしても、大切なのは“創造的対話”だと感じます。
会社の中で、腹を割った対話が出来ていない…という課題感をお持ちであれば、是非一度ご相談ください。まずは経営者や上司から自らの想いを明確にし、経営やチーム運営に活かすために、私たちと共に自分自身、自社の本質を対話の中から探っていきませんか。
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