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自分らしいキャリアに踏み出した
女性100人の軌跡
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目の前のママと子どもの笑顔のために、 管理栄養士として食育の分野を極めたい。

小さい頃から料理が大好きで、管理栄養士の資格を取得。その後、ヘルスケアの会社に就職し、栄養相談を行ってきた淵江さん。本当にやりたいこと、好きなことに立ち返り、選択した新たなキャリアとは。お話を伺いました。

興味のあることにとことんのめり込んだ幼少期

山形県で二人姉妹の妹として生まれました。お人形遊びや製作が好きな内気な子で、お人形を遊ばせるドールハウス作りにハマりました。お菓子づくりにも興味を持ち、私が作ったお菓子を食べた両親がとても喜んでくれたんです。その喜ぶ顔を見るのが嬉しくて熱中していきましたね。パティシエを夢見るようになりました。

母はよく図書館に連れて行ってくれて、私は特にレシピ本を読むのが好きでした。スーパーに置いてあるレシピカードを集めるのも好きで、ファイリングしてコレクションに。興味があることないことがはっきりしていて、興味があることにはとことんのめり込みました。

絵を描くことが大好きな美大卒の母は、忙しい合間を縫って絵を描いていました。毎日忙しそうでしたが、母は「絵が大好きだから、全然大変じゃないよ!」と言っていたのが印象的で、将来は母のように、仕事も好きなことも思いっきり楽しみたい思いました。

中学生になると、お菓子作りだけでなく料理も好きになりました。パティシエになりたいという夢はあったものの、アトピーがひどく、手荒れもひどかったため、食に携わりたいのなら、国家資格の管理栄養士がいいのでは、と母に勧められて。そこから、管理栄養士になる!と明確な目標ができました。

人の何倍も努力しなければ人並みにはなれないことを痛感

地元の公立高校に進学後は音楽部に入り、合唱に打ち込みました。強豪校でしたが、高校1年生の時は県大会で敗退。その悔しさをバネに、部員全員一致団結して朝練・昼練に励みました。一生懸命頑張る努力家の仲間に刺激を受ける日々でしたね。

練習した成果もあり、2年生の時には東北大会を突破。全国大会にも出場することが出来ました。一人では出来ないことも、仲間と一緒に頑張れば成し遂げられるということを実感しましたね。

褒められたり、喜ばれたりするのが好きで、歌を通して目の前の人の反応がダイレクトに伝わってくるのが心地よかったです。歌はあまり得意ではなかったですが、顧問の先生の指導のおかげで、上達していくのを実感でき、いい先生に出会えてよかったと心から思いました。

管理栄養士になるため、栄養学科のある大学を目指していました。部活動はほとんど休みがなく、運動部が引退していく中、最後まで部活と勉強を両立させて頑張りましたが、第一志望の大学は不合格。高校の先生からはそれ以外の道を勧められましたが、管理栄養士以外の道は考えられず、管理栄養士の資格が取れる4年制の専門学校に進学を決めました。

「自分は不器用だから、人の何倍も努力しなければ人並みにはなれない。」という現実を思い知らされ、自分の実力を過信せずに、人の何倍も努力しようと心に決めました。

努力は必ず報われる

専門学校に入学後は、一番早く学校に行き、図書室や学食で勉強をしてから1限の授業に参加し、授業が終わった後も図書室で復習をしてから帰宅するのが習慣に。高校時代から部活動と勉強との両立で忙しくしていたので、辛いと思ったことはなかったですね。

勉強と両立し、冬に住み込みのリゾートバイトとしてスキー場のホテルのレストランでアルバイトにも励みました。仲間と一緒に働き、空き時間にはスノボをして、とても楽しかったです。

4年生になり、資格試験の勉強と共に就職活動をはじめました。子どもや料理が好きだったので、保育園への就職も考えました。でも保育園は栄養士でも働けるところ。管理栄養士を目指すからには、管理栄養士にしかできない臨床の分野にいくべきでは、という思いが強くあったんです。

ちょうどテレビ番組で取り上げられていたヘルスケアの企業に興味を持ちました。糖尿病や腎臓病などの疾患を持った方向けのお弁当などを提供する会社で、栄養指導だけでなく営業もするベンチャー気質なところに惹かれました。

また、病院のように、通院する患者さんに指導するという受け身ではなく、こちらから働きかけることで、継続的な支援ができることに魅力を感じました。この一社のみ面接を受け、内定をいただくことができました。

早めに内定をいただけたので、その後は管理栄養士の試験に向けて勉強に集中。努力の成果もあり、管理栄養士の国家試験にも合格することができました。「努力は必ず報われる。」ということを身をもって実感しましたね。

目の前のお客様に寄り添えない苦しさ

入社した当初は、とにかくお客さんのために頑張りたい一心で、丁寧な栄養相談を心がけていました。目標契約数も徐々にクリアしていきましたが、その目標が高くなればなるほど、目標がプレッシャーに感じるようになり、栄養相談の時間を短くして販売促進の時間に当てることが多くなりました。

お客さんのために丁寧に栄養相談をしたいけれど、栄養相談ばかりやっていては、商品の販売に繋がらない。もっと目の前のお客さんに寄り添いたいのに、思うようにできないことにとても苦しみましたね。

商品はすごくいいもので、売上のためにも販売促進したいけれど、対象となるお客様の中には複雑な合併症をお持ちの方も多く、もしかしたら勧めるべきではないのかもしれないと思うこともありました。私がやっていることは目の前のお客さんのためになっているのか、と疑問に思うようになったんです。

私の努力が足りないのでは、と、知識を増やすべく糖尿病の勉強会に行くなどしました。しかし、勉強会ではたくさんの勉強熱心な方に出会い、私はこの分野にそこまで情熱は捧げられないということを痛感しました。

また、栄養相談を受ける中で、味の濃いものに慣れてしまっていたり、そのような味覚に育ってしまったりすることが原因で、食事療法に苦労するお客様が多くいることに気付いたんです。

小さい頃からちゃんとした味覚を身に付けることができれば、もし生活習慣病になってしまったとしても、食事療法に苦労しないのではと、食育の大切さを改めて感じるようにもなったんですね。

私が本当にしたいことは何なのか、改めて原点に立ち返りました。料理を通して目の前の人の笑顔が見たいこと、子どもがすごく好きで、食育に興味があること。これらを仕事にできたら、自信を持って働き続けられるのではないかと強く思いました。

入社して2年、会社から教わったことも多く、感謝の気持ちもありましたが、自分がやりたいと思ったことに突き進みたい!と、保育園へ栄養士として転職を決めました。

保育園では、幼稚園と保育園の約300食の給食の調理をメインに食材の発注、献立作成などを担当することになりました。

さらに、知人の紹介でエスキャリア・ライフエージェンシーのエスキッチンというサービスで食育サポーターに登録しました。ずっとやりたいと思っていた食育に携わることができ、エスキッチンと出会えて本当に嬉しかったですね。

いずれは自分で食育の講座をやってみたいと思い、フリーランスの管理栄養士向けの勉強会にも参加、勉強を始めました。

ママと子どものための食育を専門に

現在も平日フルタイムで保育園に勤務しています。出勤後、給食の調理をし、お昼を挟んで、おやつ作り。そのあと、献立などの事務作業、夕食作り、と1日のほとんどを調理に費やしています。改めて、私は料理が好きなんだなと実感しています。

土日にはエスキッチンの食育サポーターをしたり、自分で離乳食、幼児食などの講座を開いたりしています。エスキッチンのお仕事はやった分だけお客さんの「ありがとう」をいただけることが嬉しくて、とてもやりがいを感じています。

レシピを考えるのが好きで、レシピサイトに投稿したり、レシピの執筆などもさせていただいています。とてもやりがいがあり楽しいので、極めたい仕事の一つですね。今後はもっと食育に関する仕事やレシピ作成などの仕事を増やしていけたらいいなと思っています。

私はまだ母ではありませんが、管理栄養士として学んできた知識や栄養相談の経験を生かした食育ができる自負があります。いずれ私も母になった時に、さらに経験や知識を生かした仕事ができるように、離乳食・幼児食・妊産婦食の専門分野を極めたいですね。いつか離乳食・幼児食・妊産婦食の分野でレシピ本を出版することが目標です。

今、仕事と家庭の両立して頑張っている忙しいママを支援し続けながら、私自身もいずれ家庭をもつときがきたら、仕事と家庭の両立を頑張り、自分らしく楽しく働き続けられたらと思っています。


淵江 公美子 さん
20代後半 / 管理栄養士

4年制の専門学校卒業後、管理栄養士としてヘルスケア企業に就職。生活習慣病患者向けの栄養指導、営業を経験。2年の勤務を経て保育園に転職。献立作成や給食調理を担当する傍ら、自身で食育の講座を開催、エスキッチンにて食育サポーターとしても活動中。

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