育休から会社に復帰するときに気になるのが、「何を着るか」という問題。流行が移り変わっていたり、産後に自分の体型が変わっていたりして、復帰前に仕事用の服を買い直す方もいらっしゃると思います。
筆者は、今年7歳になった第一子が生まれてから、途中海外で専業主婦をしていた期間を除き、現在もワーキングママ生活を続けています。そんな筆者がたどり着いた、心地よく働くためのワーキングママの働く格好についてご紹介します。
朝の身だしなみの時間をマインドセットの時間にする
化粧をする時間は、自分の気持ちを働くモードにシフトするための大事な時間です。自分の「働く気持ち」「家の外に出る気持ち」をしっかり作るためにも、朝10分でも自分のための時間を作ると気分よく働くことができます。
・オールインワンジェル
洗顔から基礎化粧品の部分を短縮することで、メイクアップの時間をきちんと確保できます。アイシャドウを塗る、リップグロスを塗るといった工程の中で、これから仕事をするという気持ちになっていきます。筆者も、基本的に平日5日はオールインワンジェルを使いました。
・縮毛矯正
くせ毛の方やボリュームの多い方は、軽く縮毛矯正をかけておくと朝の時間のない時に便利です。毛先を軽くカールするだけで髪型が決まりますし、ブローする時間が取れない時は、バレッタやシュシュで飾ることで、きちんと見えます。
・ボディースプレー
香りはダイレクトに脳に作用します。身支度の最後にボディースプレーを使うことで、疲れや気持ちを一旦リセットできます。付けてから1、2時間で香りが消えてしまうボディースプレーは、朝、保育園で別れるときに子どもを抱きしめても、子どもに匂いが移ることもありません。
靴(通勤・災害用、オフィス用、雨天時用)を使い分ける
朝晩の子どもの送迎は時間・体力との勝負になります。また、悪天候や自然災害の時も考え、靴を使い分けると便利です。
・通勤・災害用の走れるパンプス(ペタンコ靴)
東日本大震災の時、多くの帰宅難民が発生しました。そういった非常時を想定し、オフィスから保育園まで歩ける靴を用意しておくと良いでしょう。
災害時でなくとも、駅まで走ったり、階段やちょっとした段差などをベビーカーや子どもを抱えて上り下りしたりすることを考えると、安定感のあるパンプスやヒールのない靴を用意しておくと安全です。
・オフィス用のパンプス
職種や職場の服装規定にもよりますが、オフィス用パンプスを用意しておくと良いでしょう。
靴を履き替えると、服装の雰囲気や姿勢が変わります。見た目や姿勢が変わると、朝の支度や登園のドタバタ、遅刻しそうで走った疲れなどを、一旦リセットすることができます。
筆者の場合も、オフィスに着いてからお気に入りの8cmヒールのパンプスを履くと、背筋がシャキッと伸び、気持ちが切り替わって働くモードになることができました。
・雨天時用の防水レインブーツ
どんなに言って聞かせても、子どもは汚れや浸水を気にせず、ジャブジャブ水たまりに入っていきます。レインブーツを着用しておくことで、水遊びしたがる子どもを無理に止めずに遊ばせてあげるという気持ちの余裕ができますし、仕事用の服を汚さずに済みます。
汗・汚れ対策をする
子どもの送り迎えには、汗や汚れがつきもの。抱っこの胸元で母乳を吐かれる、汚れた手で服を触ってくるなど、どんなに気を付けていても、汚れは発生します。また、子どもに「吐くな」「触るな」とは言えません。
ただし、働く以上、お客様に会える格好、職場の服装規定に合う格好を保つことも大切です。
・オフィスの置きジャケット
オフィスに合わせやすい色のジャケットを常時置いておき、通勤時はなるべくジャケットを着ないで済むようにしておくと良いでしょう。子どもを抱っこしやすかったり、ジャケットの傷みを防ぐこともできます。また、オールシーズン使えるジャケットや、家で洗えるジャケットを数着持っておくと、万が一子どもに汚された時も対応ができます。
・着替え用のアイロン不要の服
特に夏場は、子どもを保育園に連れて行くのに汗をかきます。通勤バッグの中に着替えを置いておき、すぐに着替えられるようにしておくと、お客様に会う際も清潔ですし、気持ちの面でもスッキリします。
また、会社用の服はシャツも含めてアイロンのいらない素材にしておくと、普段の洗濯や乾燥の際の手間を考えても楽になります。
さいごに ~仕事モードの自分にスイッチを入れよう~
子どもが生まれると、つい子どもを第一優先としてしまい、自分のことを後回しにしてしまいます。
更に、働き始めると、家庭では時間がない中で子どもの世話に明け暮れ、会社に行っても頭のどこかで子どものことを気にし続ける・・・。こうして家庭と仕事が気持ちの上で一続きになっていると、時々ふと「私は仕事に前みたいに打ち込んでいない」「家庭も中途半端、仕事も中途半端」というような思いに囚われて、苦しくなってしまうこともあるでしょう。
そうならないためには、気持ちを切り替えて仕事に打ち込めるようになるためのスイッチを、自分で作っていくことが大切です。その時に、化粧、服、靴…といった毎日の身だしなみに関わる部分は、「仕事モードになるためのスイッチ」にしやすいのではないでしょうか。
「子どものため」ではなく、時には「自分のため」に。
自分自身が、気持ちよくサスティナブルに働き続けるために。
子どものことを忘れるのではなく、「今、この時間は仕事に集中する」という気持ちの切り替えをしていくと、家庭のバタバタを職場に持ち込むことなく働くことができるようになると思います。
ぜひ、自分の働く気持ち作りに、外側からの工夫でアプローチしてみてください!