スキルがないから転職できない? ~ちょっと気になる、資格・スキルと転職の関係~


弊社にキャリアカウンセリングに来られる方の中には、転職をするかしないかで迷っている方がたくさんおられます。その中には、
「転職に有利な資格は何ですか?」「取っておいた方が良い資格は何でしょうか?」
と資格にこだわる方、
「自分には外で通用するスキルがないから転職したくてもできない」「今の仕事で得たことが他の何に役立つか分からない」
と、自分自身のスキルに対する不安を抱えている方などがおられます。

共通しているのは、「何か自分にしっかりした力を身に着けたら転職できるのに」という思いのようです。そこで今回は、「転職するために必要な資格・スキル」について、キャリアカウンセラーの立場からお伝えします。

取っておいた方が良い資格とは…?

カウンセラーとしては非常に心苦しい回答なのですが、「これさえあれば大丈夫!」というような魔法の資格はありません。(あるとするなら、医師国家資格や弁護士資格など、資格=職業となる資格ですが、本気で目指す人以外には現実的ではありません)

とはいえ、世の中にはたくさんの資格があり、通信教育やスクールのHPを見ると、実際に資格を活かして転職したり、年収アップを実現した方がたくさん紹介されていますので、ついつい「この資格を取ったら私も…」と思ってしまうものです。

資格を活かして転職するにはいくつか大切なポイントがあります。

1.どのような仕事をしたいのかをはっきりさせる

まずは、自分がどのような仕事をしたいのかをはっきりさせましょう。

単純なようですが、これが一番大事なことになってきます。目指す仕事は何か、また、それをする上でその資格が本当に必要になるのであれば、資格取得を目指しましょう。

なんとなく取っておいた方が有利そう…というような漠然としたイメージで資格取得をしても時間と労力とお金の無駄になってしまったり、そもそも興味が続かずに勉強自体ができなくなって仕事のモチベーションを下げる結果になってしまったりすることがあります。

2.「資格の使い方」をはっきりさせる

取った資格の使い方は主に2つあります。

 ① 経験に基づいた能力・スキルの証明として使う
 ② 自分が志望する仕事に近づくための意欲のアピールとして使う

①の場合ですが、中途採用においては「即戦力」が求められています。特に30代以降の就職活動となると、「経験」が一番大事になってきます。

この時に「経験」に加え「資格」があると、能力・スキルの証明になりますし、資格試験の勉強を通じて、実務の中では経験しなかった内容も含めた全体的な知識の補強ができますので、企業へのアピール力が強くなると考えられます。

②の場合、30代以降の転職市場においては、実務経験がなく資格があるという状態では、希望する仕事にすぐに就くことができない可能性があります。

ただし、短期的な結果を求めず、最初はアシスタント的な立場から徐々にやりたい仕事に近づいていくという意識で取り組んでいけば、資格の勉強で得た知識を実務の中でよりしっかり自分のものにできますし、成長意欲を持って取り組んでいけば希望に近づいていけるのではないでしょうか。

汎用性のある資格・スキルとは…?

これさえあれば大丈夫!という資格はほとんどありませんが、どの仕事にでも活かせるスキルとしておススメするのが、PC関連資格。PC作業の効率化は仕事全体のスピードとクオリティに直結します。

仕事を「考える」ことと「作業」を分けた時に、PCスキルの向上は「作業」部分を大幅に短縮することができるのです。そうすると、「考える」部分に時間を配分できるようになったり、労働時間全体を短縮したりすることができるようになるのです。

PCスキルは、もちろん過去の業務経験で身に着けてきたと思いますし、ネットや本などで独学でも十分に身に着けることができます。現在の仕事で十分PCを使えるとしても、対外的にはMOS(マイクロソフトオフィススペシャリスト)など、スキルを証明する資格を持っていた方が、企業からは分かりやすいかと思います。

また、PCスキルは、業務上必要なことを中心に習得していることが多いので、分野によっては全く行ったことのない作業もあるでしょう。そういった「穴」を作らないためにも、資格取得を目標に勉強をして、一般的に必要とされるスキルを広く網羅しておくと良いでしょう。

ただ、PC関連資格だけでは、転職するには少々アピール力が弱いのが実際のところです。必ず何か他の経験・知識・スキルと合わせてアピールしましょう。

さいごに~理想のキャリアを築くために~

どんなスキルも資格も、あなたが「自分らしい」キャリアを築くためのツールに過ぎません。そのツールをどう使うかも大事ですが、それよりも大事なことは、自分がどのように働いていきたいか、暮らしていきたいかというイメージを持つことなのです。

ほとんどの人が、高校・大学在学中に、就職活動の大きな流れに押し流されるように就職して以降、あわただしい生活の中で、自分がどのように働いていきたいか、暮らしていきたいかをじっくりと考えることもなく、今まで来てしまっているのではないでしょうか?

そして、知らず知らずのうちに心の中に、「私はこのままでいいのかな」というモヤモヤとした思いを抱えていることと思います。

私たちキャリアカウンセラーは、一人ひとりの「どのように働いていきたいか、暮らしていきたいか」という部分を最大限に尊重し、すべての人が「自分らしい」キャリアを築いていくためのサポートをしています。相談にいらっしゃる方々が「自分らしい」キャリアを形成していくときに、資格取得が必要であればそのように助言しますし、資格取得以外の方法で、やりたい仕事にたどり着くためのプロセスを紹介することもあります。

長年抱えてきた悩みを整理し、自分の強みを発見し、転職をする/しないといった大きな意思決定をしていくことは、楽なことではありません。ただし、私たちは、そうやって悩む人をサポートすることを専門に行う人間なのです。

ですから、悩んでいる方は、ぜひ一度キャリアカウンセラーにご相談ください。一緒に未来の自分らしいキャリアを切り開いていきましょう。


キャリアカウンセリングがもっと身近な存在になるよう、エスキャリアでは

①サロンにて直接相談(キッズスペースあり)
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この記事を書いた人

山口 奈生 さん
大学卒業後、大手損害保険会社の総合職として勤務。夫の海外留学に帯同するために、子ども二人とともに渡米。帰国後、キャリアカウンセラーの資格を取得し、第三子を出産。人材サービス会社で勤務ののち、キャリアカウンセラーとして独立。現在、再度家族で渡米し、アメリカ⇔日本のリモート勤務中の、一男二女の母。