Column Category
コラムカテゴリ

保育園に落ちた!育休延長、どうする?


来年度の保育園申請を終え、ドキドキしながら結果を待っている、という方も多いのではないでしょうか。競争率が高い地域にお住まいの方は、「どこかに入れれば御の字!」という状況かもしれません。

万が一、どこにも入れなかったら。「復帰に向けて準備を進めているのに!」と出鼻をくじかれた気持ちになったり、「この子とゆっくり過ごせる時間が延びるのかな」と少しホッとしたり、「いつになったら、保育園に入れるんだろう?仕事はどうなるんだろう?」と不安になったり・・・。いったいどうすれば良いのか、もし筆者だったら、途方に暮れてしまいそうです。

今回は、不承諾通知が届いたら、すぐに実行に移したいアクションをまとめました。「こんな選択肢があるんだ」と参考にしていただければうれしいです。

①二次募集の情報をチェックする

二次募集は、一次募集で定員に達しなかった場合や、辞退が出た場合に実施されるものです。一次募集が不承諾となった場合は、自動的に二次募集に回ることが多く、新たな書類提出などは必要ない自治体が多いようです。ただ、念のため、お住まいの自治体に確認してください。

子どもの数が多い、保育園の数が少ない、といった競争率の高い地域にお住まいの方の場合は、二次募集の数もごくわずか、と覚悟する必要がありそうです。

②認可外保育園に当たる

認可保育園の場合は、応募とのマッチングを自治体が取り仕切りますが、認可外保育園の場合は、それぞれの園ごとへの申し込みであるケースが多いです。

また、今は認可外に通っていて、4月から認可に移りたいと希望を出している人もいます。その人たちが認可に入ることができれば、認可外の枠が空きます。ただし、「認可はそもそも難しいだろう」と見込み、最初から認可外に絞って申請を出している家庭もありますし、早ければ生まれる前から予約をして、順番待ちをしている場合もあります。

早いもの順で繰り上がっていきますので、どのくらいの空きやキャンセル待ちがいるのか、問い合わせをしてみましょう。

③育休を延長する

育休は1年間が基本ですが、保育園に入ることができない場合は、半年延長することができます。育休に関する法律が変わり、2017年10月からは、1歳半になっても保育園に入れない場合、さらに半年延長して、最長2年まで育休取得が可能になりました。育児休業給付金も最大2年に延長されます。

それぞれ、所属している会社やハローワークなどに所定の書類を提出する必要がありますので、必ず確認してください。

④パパママ育休プラスを活用する

皆さんは、「パパママ育休プラス」という制度をご存じですか?これは、パパとママ二人の育休期間を合わせて、通常は子どもが1歳になるまでのところを、1歳2か月になるまで育休を延長できる制度です。2010年からスタートしました。

例えば、これまで8か月間ママが育休を取っていたとしたら、次の4か月を今度はパパが取得する、といった活用の仕方ができます。「最大2年の育休が取れる制度はできたものの、そんなに休んでいられない。休みたくない」という方もいるでしょう。そんな時は、このパパママ育休プラスを活用して、保育園の空きが出るのを待つ間、パパに育休を取得してもらうという選択肢もあります。

⑤その他の保育サービスを利用する

ベビーシッター、ファミリーサポートセンターなどの保育サービスを活用するという選択肢もあります。

ベビーシッターは、家で子どもを見てくれるので、送迎の手間がありません。また、集団保育ではなく、自分の子どもだけを見てもらえるので、乳児期には安心かもしれません。大手ベビーシッターサービスであれば、急遽必要になった時にも対応してくれるので、頼りになる存在です。

認可保育園などに比べると費用が高い、というのが難点ですが、先輩ワーキングママの中には、「今は稼ぎと相殺になっても、将来への投資のつもりでシッターさんにお願いする」という人もいます。1時間当たりの費用が1,500円~4,000円程度と、企業や団体によって幅がありますので、サービス内容と金額をよく確認し、ご自身のニーズに合ったものを選んでみてください。

事前の会員登録が必要になる場合も多いので、育休中に登録しておいて、一回活用してみると良いかもしれません。
ベビ―シッター利用に対して、補助金が出る自治体もあります。お住まいの地域の自治体へ、問い合わせてみてください。

ファミリーサポートセンターは、地域の登録会員の方が、育児や介護を手助けしてくれる制度です。厚生労働省がバックアップしており、研修をきちんと受けているなどの安心感もあります。何より、費用の安さが魅力です。自治体や対応をお願いする時間帯などによっても異なりますが、1時間当たり800~900円程度で済みます。

こちらも、事前に説明会に参加したり、登録したりする必要があるので、早めに動いておくことをオススメします。また、預かってくれる時間帯や、病児・病後児の預かりについてなど、自治体ごとにルールが異なるので、お住まいの地域の自治体に確認してください。

いろんな手段を組み合わせて乗り切ろう!

保育園に落ちてしまったら、「もう仕事復帰できないのでは・・・」と思ってしまうかもしれません。ですが、選択肢はいろいろあります。パートナーに育休を取得してもらったり、祖父母などの親戚の力を借りたり、ファミリーサポートなどのサービスを活用したりするなど、使える手段は全部使う!というつもりで、周囲の力をたくさん借りてみてください。

子育ては、ママが一人でするものではありません。いろいろな人が子育てに携わることで、子どもが多様性の中で育つというメリットもあります。(林田香織さん(NPO法人Fathering Japan)×エスキャリア対談「育休中こそ”チームわが家”を!」【後編】)自分がどうしたいか、子どもにとって、家族みんなにとって何がベストか。パートナーとよく話し合ってみてくださいね。


この記事を書いた人

天田有美 さん
大手人材会社において、法人営業、人事教育、プロモーションを経験。現在はフリーランスとして、キャリアカウンセラー、ライター、チアダンスインストラクターとして活動中。2歳の娘を抱えるワーキングママ。
あなたのお悩みをまるごと受け止め、
新たな一歩へとプロが後押しします。
仕事のこと、家族のこと、生活のこと…
女性の悩みの理由は、ひとつだけじゃない。
友達にも、家族にも、上司にも、エージェントにも
相談したけど、モヤモヤのまま。
何もかもまるごと全部、プロに相談したい。
そんなあなたに、
女性キャリアカウンセラー(国家資格キャリアコンサルタント)
が徹底的に寄り添い、
新たな一歩へと力強く後押ししています。