「エスキャリア®」女性の転職支援(人材紹介)・キャリアカウンセリング

管理栄養士がより活躍できる場を提供するとともに、食育の大切さを伝えていきたい。

管理栄養士の職場環境をよりよくしたいと様々なサービスの開発に携わり、管理栄養士として特定保健指導もしてきた川島さん。ご自身の出産を経て感じた大切なこととは。お話を伺いました。

糖尿病の祖父母との暮らしの中で興味を持った食事

東京都で生まれました。祖父母、両親、弟2人の大家族でいつも賑やかでした。祖父が仕事の傍ら書道の先生をしていたので小さい頃から祖父に書道を習いました。賞をもらったり、階級が上がっていくのがとても楽しかったです。

小学生の頃、大好きだった祖父母を相次いで糖尿病が原因で亡くしました。とても悲しかったです。祖父母は、食べる量や内容にいつも気を遣っており、一緒に食卓を囲んでも同じメニューを食べられないことを不思議に思い、そこからカロリーや栄養に興味を持ち始めました。

同じ頃、金太郎飴を作っているところを初めて見て、どこを切っても同じ絵柄が見えることに感動しました。私も作ってみたいと、同じ要領でパンダクッキーを作ったところ成功。自分で考えたものが形になるクッキー作りに夢中になっていましたね。

中学では、部活動の中で一番厳しいと言われていたバスケ部に入部しました。厳しいと聞いていたものの、想像以上の厳しさでした。365日部活漬け、顧問や先輩もとても厳しく、理不尽なことも多々ありましたが、目の前のことをコツコツと、とにかく一生懸命にやっていました。

高校は、大学附属の高校を選びました。いくつか見学に行った中で、雰囲気がよく、挨拶をしっかりしているのが印象的だった女子校に進学しました。高校入学後もバスケ部に入部しましたが、再び頑張る気になれず、1年で辞めました。

その後、アルバイトを始めました。自営業の父を近くで見ていて、お金を稼ぐ大変さを知っていたので、自分で稼ぎたい、と思うようになったんです。コンビニや飲食店などいくつか掛け持ちして、遊ぶ暇なく働いていました。

大学進学を考える時期になり、大学に行くなら資格を取れる学部がいいと思いました。母のように会社組織に属して働くことに憧れていたので「栄養士の仕事がしたい」とは思っていませんでしたが、祖父母の影響でなんとなく栄養に興味があったのと、栄養士の資格だけでなく家庭科の教職も取れる栄養学部に魅力を感じ、進学が決まりました。

生活習慣病患者さんのサポートをしたい

大学の授業は必須科目が多く忙しかったです。また、学外では一型糖尿病の子どもたちのサマーキャンプでボランティアスタッフをしたり、訪問看護ステーションの立ち上げスタッフとしてアルバイトをしました。

診療報酬の仕組みにも興味をもち、点数のことを勉強したほうがアルバイトも楽しくなると思い、医療事務の資格を取得しました。カルテを整理しながら、時間をみつけては内容に目を通し、看護師さんたちがどのようにアセスメントをしているのかを学んだり、病態について自分でも調べていくことで、臨床栄養の勉強が得意となっていきました。

就職活動では、管理栄養士という職に興味を持ち始めてはいましたが、「栄養士の職場=ひとり職場」というイメージが強く、病院等で働く気になりませんでした。一般的な会社の仕組みに興味があり、大企業の会社組織に属してみたくて、金融、建設会社など幅広く就職活動を行いました。就職氷河期だったのでとにかくたくさんエントリーし、面接を受けましたね。

会社の雰囲気に惹かれて、建設会社に事務職として入社を決めました。人間関係が良好で会社の雰囲気もよく、ずっとこの会社で働いていきたいと思っていました。

大学卒業で取得できる栄養士の資格とは別に、大学では卒業した年の5月に管理栄養士の国家試験を受けることが必須でした。やるからには受かりたくて、新入社員として仕事を覚えながら必死で勉強しました。そして無事合格。このことがきっかけで、資格を活かし祖父母のように生活習慣病で悩む患者さんを手助けできる仕事がしたいと漠然と思うようになりました。

また、学校や病院などの不規則な労働環境が原因でキャリアを諦めた管理栄養士の方々が多いことを知り、より多くの管理栄養士が活躍できる社会にできたら・・・という想いがありました。この想いを仕事を通して実現できたらとも思っていました。

その年の夏に大学のOG会があり、先輩が管理栄養士を探しているという医療系コンサルティング会社の社長さんを紹介してくださり、面接を受けました。面接で、「増えてきている生活習慣病患者さんに、食事指導を通じてコントロールの方法を伝えたい。管理栄養士がクリニックで食事指導をする仕組みを一緒に作っていきたい」という社長の想いに深く共感しました。「まさに私がやりたいと思っていたことができる!」と強く感じ、1年半ほどで建設会社を退職し転職をしました。

管理栄養士がより活躍できるように

入社後は、クリニックに来る生活習慣病患者さんの食事指導を遠隔で行うための食事日記添削システムを作り上げました。在宅勤務の管理栄養士さんのためのアドバイスコメント集作りや作成されたシートの検収チェック、さらには約500人もの在宅勤務の管理栄養士さんの採用活動全般やスキルアップ研修のための研修企画・講師など業務は多岐にわたりました。

また、患者さんに食事を楽しみながら気持ちよく生活改善するための情報やレシピを掲載したフリーペーパーの制作や、企業や健康な人にも生活改善の必要性を知ってもらうためのレシピサイトなどの企画や制作に携わりました。

さらに、在宅勤務の管理栄養士さんを採用していくにあたり、多くの管理栄養士さんたちから、「一人職場が多く悩みを相談できない、横の繋がりがない、自分のスキルに対する不満がある、キャリアアップの場がなかなかない」などの声をよく耳にしました。そこで、交流や情報交換の場を提供することでキャリアアップに役立てばと、管理栄養士のためのポータルサイトを立ち上げました。より多くの会員の方にとって魅力的なサイトになるように、どのような企画であれば楽しいコンテンツになるか、いつも考えていました。

終電で帰る日々が続き、しんどいと思うこともありましたが、ゼロから企画を考え、形にすることが楽しく、やりがいも感じていました。

入社して5年目の頃から、特定保健指導*が世間で注目されるようになり、特定保健指導をするための委託会社がどんどん立ち上がっていました。そのような中、新規立ち上げをした委託会社へ食事指導のコンサルティングにも赴くようになりました。

特定保健指導を行う現場も人手不足となり、私自身も管理栄養士として特定保健指導を行うようになりました。個人に寄り添い、その人の健康のために栄養指導をし、その人が変わっていく様子を直に感じられ、病気になる前の人をサポートできるこの仕事がとても楽しいと感じるようになりました。

その頃から管理栄養士という肩書きでさまざまな人がテレビ番組に登場するようになり、「個の管理栄養士」が輝いてきたことを実感して、管理栄養士の活躍の場がようやく広がってきたんだと思い嬉しかったです。そして私も個の管理栄養士として活躍したいと思いました。

ちょうど結婚を考え始めた時期で、出産や育児を考えるとこのままこの会社で忙しく働き続けることがイメージできなくなっていたことも加わり、特定保健指導をメインに仕事をしたい、と転職を考え始めました。

*特定保健指導:40歳から74歳までの方を対象に、メタボリックシンドロームに着目した健診を行い、特定健診の結果から生活習慣病の発症リスクが高く、生活習慣の改善による生活習慣病の予防効果が多く期待できる方に対して、専門スタッフ(医師、保健師、管理栄養士)が生活習慣を見直すサポートをします。(厚生労働省HPより引用)

産後、食育の大切さに気づく

保健指導の委託会社への転職を決めました。ここでは、特定保健指導をしながら、WEBで面談ができるよう仕組みを構築していきました。前職よりもプライベートの時間を確保できるようになり、やりがい、収入、時間のバランスが上手く取れていました。また、目の前の対象者が自ら考え、決断し、実行できるように、一緒に考え、よい方向に進むことにとてもやりがいを感じていました。

入社して3年目で妊娠。出産を経て、難関と言われている地域での保活もクリアし、復帰しても同じ仕事をする気でいたのですが、復帰後は保健指導ではなく、事務の仕事を任されました。「時短だと保健指導はできない」と悪気なく言われて、自分のしたいことができない環境で、やる気がどんどん落ちていってしまいました。

ママになった途端やりがいもなくなり、収入も減り、完全に理想のバランスを崩してしまい、何のためにこの会社にいるのだろうと思うようになりました。ちょうどその頃、管理栄養士でかつサービス開発に強い人を探している、と知人から声をかけてもらい、エスキャリアの城と会うことになりました。

城から、エスキャリア・ライフエージェンシーの構想をまとめたレポートをもらい、「食育×共育」というエスキッチンの事業内容に興味を持ちました。

私自身、ママとして子どもの食事を考えるようになり、「食事指導は40歳以上では遅い」と感じていました。食を選ぶ力は、社会に出る前から養うべきだと気づいたんです。産後食アドバイザーとして、地域の産後のママたちに講座を行ううちに、エスキャリア・ライフエージェンシーの一員として食育を広めていきたい想いが強くなりました。

その半年後、代表の城が妊娠したことをきっかけに、城の力になりたい、と退社を決意。エスキャリア・ライフエージェンシーにて、事業開発マネージャーとして働くことを決めました。

子どもへの「食育×共育」

現在、エスキャリア・ライフエージェンシーにてサービス開発やマネジメントに携わっています。はじめは、他人に家事をしてもらうことに抵抗があったのですが、実際小さい子を持つ母である私自身がサービスを利用してみて、すごくいいなと実感しました。

働くママがもっと気持ちと時間にゆとりを持って育児ができる世の中に変えられるように、エスキッチンのサービスが浸透していったらいいなと思います。「ワンオペ」から「マルオペ」へ、という考え方を広めることで、世の中の女性の考え方や日本の文化を変えていきたいですね。

エスキッチンでは、子どもへの「食育×共育」がとても重要だと考えています。「食べることは生きること」であり、食物を食べることにより人間の身体はできています。そのため、ちゃんとしたものを身体に取り入れられなければ、良い身体もできないし、良い仕事もできないと思うんです。エスキッチンのサービスを通して、子どもの頃から食事を意識してもらえたらと思います。

さらにはご利用者様だけでなく、エスキッチンに協力してくださるサポーターの方々にも気持ちよく働いていただける環境を整え、携わってくださった方々が「この会社とお付き合いしていて良かった、楽しい、幸せ」などと思っていただけるような会社を目指していきたいです。

また、最近は、食に携わる仕事をしている女性限定で「働き方×キャリア」交流会を開催しています。私自身が、ライフステージの変化によってキャリアに悩んだ経験から、食の資格を活かしながら、自分らしく生き生きと働くためにはどうしたらよいか、女性としての働き方や選択肢、ひとり職場である辛さやその解決方法などについて、交流ができたらと思い始めました。管理栄養士・栄養士が今後もっと輝けるように、この交流の輪を広めていけたらいいなと思っています。


川島 美由紀 さん
30代後半 / 株式会社エスキャリア・ライフエージェンシー 事業開発部マネージャー/管理栄養士

大学卒業後、建設会社に勤務、その後医療系ベンチャー企業に転職。全国約800の医療機関への食事指導支援サービスの提供や、食事指導のプロを目指す栄養士のポータルサイトの企画開発・運営全般に携わる。その後、特定保健指導の委託会社に転職し、特定保健指導を実施。現在は株式会社エスキャリア・ライフエージェンシーにてエスキッチンの企画開発・運営全般に携わる。

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