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自分らしいキャリアに踏み出した
女性100人の軌跡
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私が私らしいキャリアを、人それぞれが自分らしいキャリアの実現を目指して。

大学卒業後、IT企業にてシステムエンジニアとしてキャリアを積んだ後、人事部に異動、ママになり、ボランティア活動も行ってきた佐藤さんが目指す今後のキャリアとは。お話を伺いました。

水泳、音楽、勉強。好きなことを楽しく続ける

東京都で生まれました。0歳からベビースイミングを始め、泳ぐことの楽しさを知りました。3人姉弟の長女として、よく弟たちの面倒を見ていて、友達に対してもよく世話を焼いていましたね。

小学生になると、教育熱心な母の勧めで、習い事をいろいろやらせてもらいました。英語、ピアノ、そろばん、絵画教室。その中でも、水泳が1番好きで、得意でした。コーチのアドバイスを元に練習を続けることで泳ぎが上達し、階級があがっていくことが楽しかったです。選手コースに誘いを受けましたが、辞退しました。楽しく泳ぐことを続けたいという思いが強かったですね。

高学年からはブラスバンドクラブに入り、トロンボーンに出会いました。だんだん上達していくことや、みんなで演奏することが楽しく、中学生になっても続けたいと思っていました。

さらに、中学受験に向けて塾にも通いはじめました。入塾後は勉強が苦痛に感じる時期もありましたが、受験にチャレンジしたいという気持ちは持ち続けていました。塾では1番レベルの高いクラスに配属されたものの、そのクラス内では落ちこぼれでした。高い目標に向かって頑張る仲間と励ましあいながら、必死で勉強しました。

中高一貫の女子校に進学。友達に恵まれて、部活動も学校生活もとても楽しかったです。高校に進学後は吹奏楽部に入部し、トロンボーンを再開。部活動に熱中しました。

進学校だったため、私も大学受験を意識し、予備校に高校1年生から通い始めました。しかし、特にやりたいことがあったわけではないので、どういう学部にいきたいかも分かりませんでした。いろいろと調べる中で、専門的な知識を深めるよりも、幅広い知識を学ベる学部に魅力を感じました。

予備校のチューターの方に協力いただいて、その学部の自己推薦の入学試験を目指して対策をすることにしました。チューターの方がとても親切にサポートしてくださり、書類選考、英語の筆記試験、講義理解力試験、プレゼンテーション試験を突破。無事合格することができました。

大学入学後は、再び吹奏楽サークルでの活動に熱中しました。他大学の吹奏楽サークルに所属し、その大学の方がよく行っていたくらいです。定期演奏会や学園祭での演奏会にむけて練習し、楽しく続けていました。

大学での講義をきっかけに、システム開発に興味を持つ

サークル活動に熱中し、授業はあまり真面目に出席していなかったのですが、唯一、システム開発の講義だけはすべて出席し、積極的に受けていました。1つのアプリケーションを半期かけてつくるというもので、自分の手で形になっていくことや、情報を取りまとめて形にする仕組みがとても興味深く、夢中になって取り組みました。

大学3年生になり、就職活動を本格的に始めました。旅行が好きだったので、旅行会社や航空会社などを中心に受けました。しかしあまりうまくいかず、本当にやりたことなのかもわかりませんでした。

講義がきっかけで、システム開発にも興味があったので、IT企業のシステムエンジニア職も受けました。その企業での面接や選考で、出会う社員の方や面接の雰囲気がよく、面接官にもありのままの自分で思いを語ることができ、内定をいただきました。

文系でシステムエンジニアになることに少し不安がありましたが、その企業の方から、「技術的な知識やスキルは入社してからの研修で学べます。システムエンジニアに必要なスキルは論理的に考えることやお客さんとコミュニケーションをとって要件を聞き出すことです」と説明を受け、不安が解消されました。

入社後半年間は、座学での研修でした。研修についていけず、理解もあまりできていないまま研修が終わり、不安を抱えたままプロジェクトに配属されました。しかし、現場のシステムを実際に触れたことで、それが研修の内容とつながって、そういうことだったのか!と自分の中で腑に落ちました。

理解が深まったことで、仕事が楽しいと感じられるようになり、夢中で仕事に打ち込みました。

「人の成長」に関わる仕事がしたい

入社4年目の春、新入社員向けの技術研修でサポート講師をしてみないかと誘われました。私自身、新人研修についていけていなかったですし、「人に教える」ということもできるか不安で自信がなく、断るつもりでいました。しかし、先輩が粘り強く説得してくれて、準備期間を十分に設けてもらえるとのことで、受けることにしました。

夏に3か月ほど講師としての仕事をしました。実際にやってみると、どう説明したらわかりやすかと考えることが楽しいと感じ、自分の関わりで新入社員が成長していく姿を目にできることにもやりがいを感じました。自分自身の技術的な理解を深める機会にもなり、思い切って引き受けて本当によかったと思いました。

その次の年も講師の依頼を受けました。2年連続して講師の仕事を続けてやらせていただいたことで、「人の成長」により興味をもつようになり、いつか人事をやってみたいと思うようになりました。

そんな時、社員のスキルや能力開発を管理する仕組みとそのシステムを作り、さらには人事として制度を運用するという、システムエンジニア兼人事の部署で人を募集していると知りました。今までの経験も活かしながら人事ができる!と思い手を挙げて、異動がかないました。

育休復帰後に始めたボランティア活動を通して

異動後まもなくして結婚、妊娠し、産育休を取得しました。育休明け、先輩ママ社員たちに倣って、短時間勤務で同じ部署に復職しました。ありがたいことではありましたが、時間に対して仕事量が少なく、物足りなさを感じました。

さらに、短時間勤務であることを理由に評価されない現状にもやもやし、今後の自分のキャリアにも不安を感じるようになりました。第二子を希望していたこともあり、積極的に「もっとやりたい!できます!」とアピールすることにもためらいを感じていました。

復帰して半年ほど経ち、今後の働き方について考えたくて、何かできることはないか、といろいろ調べました。ワーキングママ向けの講座を主催している団体で講座ディレクションをするボランティアスタッフの募集を見つけ応募し、団体メンバーに加入しました。

そこで、同じようにキャリアに悩みながらも前向きにがんばっているパワフルなワーキングママと出会うことができました。エスキャリアの岡本さんともここで出会いました。

メンバーはワーキングママとしてとても忙しいので、イベントの企画はすべてオンラインでやり取りし、みなが揃うのはイベント当日だけ。そういう動き方でもプロジェクトって回せるんだなと実感しました。さらに、仕事で培った知識やスキルを、他の環境で活かせる喜びを感じ、子育て中でも自分次第でプロジェクトを遂行できるのだという自信にも繋りました。

その後、第二子を妊娠し、再び産育休を取得後、復帰しました。育休中に会社が合併し、いろいろなことが変わっていました。仕事内容も、サポート講師の経験を買われ人事の中でも新人研修の担当になりました。心機一転がんばろうという気持ちでしたね。

ボランティア活動を通して、キャリアに向き合うこと、講座を企画することが楽しいと感じ、いずれはこういうことを仕事にしてきたいと思っていたので、人事としてキャリアを積めることがとても嬉しかったです。

チャットカウンセリングで目標を明確に

新入社員とかかわる機会の中で、キャリアの相談を受けることが増えてきたのですが、自分の経験を元にしか語れないことに違和感を感じて、キャリアについて体系的に勉強したいなという思いが強くなりました。

また、私自身が育休後のキャリアに悩んだ経験やボランティア活動の経験から、自分らしくキャリアを選べる世の中にしていきたいという思いもあり、キャリアコンサルタントの資格を取得したいと思うようになりました。

仕事は楽しく充実していましたが、業務量が多く、毎日とても忙しい日々でした。仕事と家庭のバランスについて改めて考えたいと思いました。また、キャリアコンサルタントを目指したいが、そのためにどう動いていったらよいか、1年の目標を決めるためにプロの目線からのアドバイスをもらえたら、と今年の1月にキャリアカウンセリングを受けてみようと思い立ちました。

そんなときに、エスキャリアの岡本さんのことを思い出しました。女性のキャリア支援に特化していることや、チャットでカウンセリングができることに魅力を感じて、マイ・カウンセラーのチャットカウンセリングに申し込みました。

日々忙しいのと、対面でのカウンセリングは緊張するかなと思っていたので、チャットカウンセリングはとてもいいサービスだなと思いました。さらに文字だと、落ち着いて読むことができ、何度も見返すこともできるのもいいですね。

一人ひとりが自分らしいキャリアを実現できるように

現在もIT企業にて人事として働いています。この春から、希望が叶い、エンゲージメント担当になりました。具体的には全社イベントや小規模なディスカッションの場の設定など、経営陣と社員のコミュニケーション活性化施策を中心に行っています。

新しい組織での新しい仕事なので、まだ少し軸がぶれているなと感じることもあります。社員がよりいきいきと働くことのできる環境の実現に向けて、できることを一つひとつ実行していきたいと思います。

また、今年の秋にキャリアコンサルタントの資格試験を受けるために、その勉強をしています。

今の仕事内容や職場環境は本当に恵まれているなと思っています。ただ、仕事と家庭のバランスを考えたときに、週5日、朝から夕方まで会社にいなくてはならない、ということが少し負担に感じることもあります。もっと柔軟な働き方ができるように変えていきたいですね。そのための情報収集を始めています。

今興味をもっているのは、「週3会社員+フリーランス」という働き方です。会社員として会社組織の中での在り方を考えたり、フリーランスとして世の中の個人の悩みのトレンドを知ったりするその両方の目線を持ち続け、相互に活かしたいと思っているからです。いい環境があれば理想の働き方の実現に向けてチャレンジしてみたいと思っています。

人それぞれがその人らしいキャリアを歩んでいけるような世の中にできるよう、自分自身も自分らしいキャリアを1歩ずつ前進し続けたいと思います。


佐藤 泰予 さん
30代前半 / 会社員

大学卒業後、IT企業にシステムエンジニアとして就職。6年目に人事系の社内システム開発に携わり、2回の産育休を経て人事部に異動、新人研修講師を担当。現在はエンゲージメント担当として様々な人事施策の企画運営している。

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