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女性100人の軌跡
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人材紹介業界での経験を生かして柔軟に、相手とじっくり向き合える仕事を続けていく

大手人材紹介会社にて法人営業担当としてご活躍をされ、ご結婚を機に退職、現在フリーランスとして主に在宅でお仕事をされている相武さん。仕事をする上で大切にしていることとは。お話を伺いました。

自由と責任の概念を学ぶ

千葉県で生まれました。幼少期は何事も肯定してくれる家族のもと、たくさんの愛情を受けて育ちました。

地元の小学校を卒業後、都内の中高一貫校に進学。制服や校則がほとんど無く、生徒の自主性を重んじる自由な校風でした。大きく干渉されない代わりに、常に自分で考えて行動することが求められ、自由の裏には常に責任が伴うことを日々実感していました。

その後は私立大学の商学部に進学し、広告・マーケティング理論を学びました。

大学3年生からは営業職のアルバイトもしました。提案要素の強い仕事内容に興味を持ったのがきっかけです。自分でご提案内容やお伝えの仕方を工夫することで、結果が変わってくるのを実感し、やりがいを感じていました。アルバイトと言えども成果報酬で、結果で評価されることの楽しさも知りました。

就職活動では大学で学んだ経験から、広告代理店や大手テレビ局、出版社などのマスメディアを主に希望しましたが、激戦区でもあり苦戦を強いられました。自分は何がしたいのか、何ができるのかをはっきり表現できず、行動も伴っていませんでした。何が足りていないのかも分からず、とても悩んでいましたね。最終的に、当初の希望とは少し異なりましたが、法律系の出版社に就職を決めました。

入社後は官公庁向けの営業部に配属されました。ゆったりとした雰囲気の会社で、営業目標や具体的な評価制度はありませんでした。新しい取り組みも提案するなど自分なりに奮闘しましたが、なかなかうまくいかず。「やりたいのに仕事がない」という状況は本当に辛いものだと、痛感する日々でした。大学時代の同期は様々な分野で活躍し始めており、焦りも感じていました。

人材紹介という仕事との出会い

どんな環境でも在籍しようと決めていた3年が経過し、転職活動をはじめました。転職するなら、とにかくがむしゃらに仕事をしよう!と心に決め、意気込んで某人材紹介会社に登録しました。

大学時代のアルバイト経験から、営業職に興味がありましたが、法人営業経験のない私に紹介できる仕事は1つもない、と門前払いされてしまいました。自信の無さがにじみ出ていたのかもしれませんが、スキルも知識もない自分は転職もできないのかと、辛く不安な気持ちでした。

気持ちを切り替え、別の人材紹介会社に登録。そこでは、「思いっきり仕事がしたい」と、熱意だけは懸命に伝えました。キャリアアドバイザーの方が私の想いを親身になって聞いてくれて、様々な大手企業の営業職を紹介していただきました。

さらに「うちも受けてみてください」と紹介してくださり、面接を受け、最終的にこの人材紹介会社に就職を決めました。人材紹介という、求職者、クライアント、エージェント全ての人が幸せになれるビジネスモデルに強く惹かれたことが決め手でした。キャリアアドバイザーの方との出会いでこんなにも道が開けるのかと、鮮烈な驚きも感じていました。

夢中になって仕事ができる幸せ

入社後はリクルーティングアドバイザーとして、主にIT業界の企業様への提案営業を行っていました。仕事のすべてが新鮮で面白く、すぐに人材紹介という仕事が心底好きになりました。

ありがたいことに求人ニーズは膨大で、とても忙しい日々でしたが、辛さは全く感じませんでした。裁量を与えてもらえること、自分の考えに責任を持って仕事ができることがとても幸せでした。そう思えるのは前職での3年間があったからだと、初めて前向きに捉えることができました。自分の介在価値を高めるために何ができるのか、工夫の余地は無限にあり、非常に難しいからこそ大きなやりがいを感じていました。

仕事のプロセスの全てが楽しかったのですが、特に企業様の経営者の方や採用現場の方のお話を伺い、企業様の成長に直接関われることに喜びを感じました。採用が決定する度に、自分の仕事が企業様の事業拡大や求職者の方の仕事人生の充実に繋がっていると実感でき、本当に嬉しかったです。

入社4年目には、リーマンショックによる求人環境の激変も経験しました。大手企業様を担当する部署に在籍していたのですが、採用活動を完全にストップする企業様も多く、直接的に影響を受けることになりました。考えても考えても策が打てず、成果を出せない日々が本当に辛かったです。

この時の経験から、リクルーティングアドバイザーの枠を超えた仕事を意識するようになりました。自ら求職者の方と面談も行ったり、大きなプロジェクトの中での仕事の進め方を経験したり、役割を決めすぎずに仕事をすることで成果につながることを実感しました。

フリーランスとしての業務を開始

入社7年目で結婚し、夫の転勤に伴って退職しました。

仕事や仲間が大好きでしたし、家族や友人と住む場所が離れる寂しさは感じましたが、不思議と迷いはありませんでした。繋がったご縁は、居住地には関係なく続くという思いがありました。

仕事に関しても、働いていた会社は本当に好きでしたが、いま会社を離れたとしても、将来的にライフスタイルに合わせた多様な働き方ができるのではという考えを持っていました。とはいえ転居直後は、やはり仕事への喪失感を感じてしまいましたが(笑)。翌年には長女が誕生し、夫と二人三脚で、新しい土地で家族の基盤を固める貴重な時間を過ごしました。

3年後、再び夫の転勤で東京に戻り、第二子となる長男を出産した頃、編集者をしている友人からの紹介で就職関連のライターの仕事を始めました。業務知識を活かして「お役に立てるなら」という気持ちが強かったです。在宅でできる仕事でしたので、このスタイルであれば自分自身も無理することなく、キャリアを活用できそうだと思いました。

その後も過去に一緒に仕事をしていた方々からのご紹介で、企画書作成やキャリアアドバイザーの仕事なども始めさせていただきました。子どもがいて在宅中心の業務になる事、時間的にも制約がある事をお伝えしても、その上で仕事を頼みたい、と言ってくださることをとてもありがたく感じました。

エスキャリアでは、ダイレクトリクルーティングのスカウターの仕事をさせていただいています。前職の同僚が、ある企業様の人事部に転職し、採用の仕事を手伝ってほしいと直接連絡をもらったことがきっかけです。エスキャリア代表の土屋さんは前職で一緒に仕事をしていた仲間でしたので、仕事を通じて再会できたこともとても嬉しかったです。

役割にとらわれすぎず、柔軟に

現在も、ライター、キャリアアドバイザー、スカウター等、主に在宅で業務を行っています。企業様や求職者の方々とじっくり向き合う仕事にやりがいを感じています。

在宅中心のスタイルであっても、お客様と真剣に向き合うことができているのは、このような環境をつくってくださる方々のおかげだと思います。エスキャリアもその1つですが、前職時代の先輩、同僚、後輩の方々が、多様な働き方のためのプラットフォームを作ってくれていることは本当に有難く、とても感謝しています。

最初に仕事を紹介してくれた編集者の友人は幼少期からの親友で、フリーランスとしての仕事の仕方についてアドバイスをもらうなど、いつも助けてもらっています。周囲の方々に恵まれ、支えられていると感じています。

エスキャリアでの仕事は、プロジェクトチームで行っています。私はスカウト担当の立場ではありますが、「スカウトだけをやれば良い」とは思っていません。プロジェクト全体を見渡し、お客様のために自分ができることは全てやるつもりで関わりたいと思っています。より良い採用活動のために、お客様へのご提案も積極的に行います。

プロジェクトの仲間も同じ気持ちで、皆で良い仕事ができていると思います。エスキャリアの仕事では仲間と一緒に仕事をする楽しさも得られ、協業ならではの気づきも多く、貴重な経験をさせていただいていると思います。

フリーランスとして仕事をするようになって、より柔軟に仕事ができるようになったと感じます。人材紹介会社での勤務経験だけでなく、就職活動での苦労や、転職活動でキャリアアドバイザーの方に救われた経験があるからこそ、求職者の方に寄り添いたいという気持ちは常に持っています。

全ての経験を無駄にせず、少しでも多くの方のお役に立てれば嬉しいです。これからも更なるプロフェッショナルを目指しつつ、お客様や一緒に仕事をしてくださる方のことを考えながら、人材業界に関わる仕事をしていきたいと思っています。


相武 まり子 さん
40代前半 / リクルーティングアドバイザー/ライター

大学卒業後、出版社勤務を経て大手人材紹介会社に入社。約6年半に渡り法人営業を担当。現在お二人のお子さんの育児をしつつ、フリーランスとしてライター、キャリアアドバイザー、スカウターなどを行っている。

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