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自分らしいキャリアに踏み出した
女性100人の軌跡
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何を大切にしているのか、常に問い続ける。「楽しそうに働くお母さん」を目指して。

エスキャリアにて、スカウト業務と採用代行業務のプロジェクトマネージャーを務める安村さん。3回の転職活動を経て、自分の軸を大切にできる働き方を見つけるまでの道のりとは。お話を伺いました。

友達や先生との出会い、感謝の気持ちを大切にする

二人姉妹の次女として、両親の地元である山口県で生まれました。

3歳の時に父親が転職したことで転勤族になり、幼稚園から小学校1年生の途中までは高知県で過ごしました。その後兵庫県、福岡県と引っ越しをし、合計3つの小学校で過ごしました。

人見知りだったのですが、あまりそれを出さずに自然と輪に溶け込もうとし、転校が多い中でも、新しい環境にはすぐに慣れていきました。

小学5年生、6年生の時のクラスは最初、荒れていたのですが、6年生の時に着任した先生が、人への感謝の気持ちをとても大切にしている方でした。先生が、日々誰に何を感謝した1日だったかを記入する「ありがとうノート」をクラスに展開していったことで、荒れていたクラスが変わっていったんです。そこで、感謝を伝えることや感謝されることの大切さを覚えました。

そのまま福岡県内の中学校に進みました。父親が単身赴任をすることになったことで、一つの環境にいられる安心感があり、地元志向が強くなりました。福岡が大好きで、このままずっと福岡にいたいなと思い、外に飛び出していこうとは考えませんでした。

3年生になり、高校受験へ向けて塾に入りました。高校3年間も、部活はせずにずっとこの塾に通っていました。

中学校から英語が得意だったので、翻訳など英語に関する仕事に漠然と興味を持っていて、英語の勉強に力を入れていました。

大学でも英語を学びたいと思い、福岡にある大学の文学部外国語学科に入学し、英語を専攻しました。

アルバイトからそのまま塾に就職するも、3カ月で退職

大学では、英語を通して対人コミュニケーションを学ぶゼミの先生と出会いました。語学を学ぶというよりは、コミュニケーション論の勉強がすごく楽しかったです。

サークルには入らず、高校まで通っていた塾で毎日アルバイトをしていました。そこで「教育コーチング」というものを知りました。「教える」のではなく、行きたい方向に導いていく、その考え方に、とても惹きつけられました。

人に頼られることが好きだったので、塾講師がぴったりだと感じていました。直接授業を教える以外にも、志望校に合格するためにはどのようなカリキュラムを選択したら良いかなどを、個別に生徒や保護者と面談をしました。そこで、人が悩んでいることに対してサポートができることを、楽しいと思うようになったんです。

大学3年生になる頃には、1つの教室の運営を任されるようにもなっていました。周りはみな就職活動をしていましたが、私は就職活動をせず、このままこの学習塾に就職しようと決めました。

一方で、周りで就活をしている友達が、自分探しや、やりたいことを見つけようとしている姿を見て、羨ましいなと思う面もありました。自分は外に出た時には他にどんな可能性があるだろう、という思いもありました。

そんな思いを持ちながら学習塾に就職したのですが、後先も決めずに、3カ月で辞めてしまいました。塾での仕事は、未熟ながらもやり尽くしたという思いもあり、疲れてしまったんです。

誰かの役に立てている喜びを感じることが楽しい日々

退職後、すぐ転職活動を始めました。仕事探しの合間には、医療事務の学校にも通い、歯科医院の受付や医療事務など事務系の仕事もしてみました。が、やはり、人とのコミュニケーションがあった上で、誰かの役に立てていることが実感できる仕事がしたいな、と改めて思いました。

自分が何を大事にしているのか、それを仕事につなげて考え、学習塾での経験から「お客様の課題解決をする」をキーワードにして、求人を探しました。誰かの役に立ちたいという思いで、必死でしたね。

そんな時に、「課題解決ができる」という言葉にピンときて、広告代理店の法人営業に応募しました。その会社は大手情報サービス会社のパートナー企業で、本社の方と一緒に仕事をする機会がありました。そこで働いている人の話を聞いて共感することも多く、入社することになりました。

媒体利用を通じてデベロッパーさんにマンション完売のためのご提案をする仕事で、まさにやりたいと思っていた、「お客様の課題解決」ができたんです。初めての営業で、法人のお客様と接する難しさもありましたが、期待に応えるために必死に考え、頑張るほどにお客様との関係性も深まるのを実感しました。「売れたよ。ありがとう」との声をいただくことが嬉しく、とても楽しい毎日でした。

お客様だけでなく、会社に貢献できることにも充実感を覚え、刺激的な日々でしたが、入社して3年経った頃、ふと思ったんです。不動産という商材を通して、お客様のお役に立てているけれど、もっと企業に踏み込んだお手伝いをしたいなあと。その会社にどんな課題があって、どんな人を採用したいと考えているかというところまで知って、「人」に対して深く支援していきたい、という思いが沸いてきました。

ちょうど、本社の別事業部である人材系部門主催の研修を受ける機会がありました。お客様のことを自分たちよりもとても良く知っていて、楽しそうに働く社員の方の姿を近くで見て、こんなふうに仕事をしたいな、とも思いました。

企業軸に踏み込んだ支援をするために、東京へ

入社5年目に、拠点の閉鎖と共に事業が閉鎖することになりました。これをきっかけに、2度目の転職活動を開始しました。

個人を支援する人材系の仕事があることを知ったことで、転職の方向性が決まっていない人を導いてあげる仕事は素敵だなと、人材紹介の仕事に興味を持ち始めました。人材業界は初めてだったので、採用が活況であり、かつ情報が集中している東京で働きたいと担当キャリアアドバイザーの方に率直に伝えました。

その方から、営業が受注してきた法人の採用案件に対して提案内容を考えていく、スカウトプランナーの仕事を紹介してもらうことができました。前職の会社のグループ企業だったので、働く人の雰囲気にも惹かれました。長年住んだ福岡を離れて、東京へ行くことを決意しました。

住み慣れた福岡から東京へ出て、最初は知り合いもいなくて寂しかったのですが、同期にも恵まれ、すぐに新しい生活に慣れました。

企業と転職希望者とのマッチングをする仕事は、企業に深く入り込んで「人」という切り口から課題解決を行い、企業側に一歩踏み込んだ支援をすることができました。一方で、個人の支援もできたので、忙しくも十分なやりがいを感じていました。

自分以外の軸が加わることで、働き方を見直す

3年半の契約期間が終わる頃、結婚するというタイミングも重なり、本当にこのままここで働き続けるのか、と悩み始めてしまいました。

働く人も素晴らしく、刺激のある環境だったのですが、何せ忙しかったのです。同じ部署の同期が育休明けに復職しましたが、産前と同じスタイルの働き方でした。自分も子どもが欲しいと思っていましたが、同じようにできるか不安でした。また、働き方について見直したいと思い、転職を考えました。

新卒の時に就職活動をしなかったことにずっとコンプレックスがあったので、かつての自分と同じような境遇にある学生など、若年層に対して支援ができる仕事がいいなと思い、上司にその想いを話してみました。すると、その上司が、エスキャリアを紹介してくれました。

ご縁をいただき、土屋や岡本と話しているうちに、女性ってもっと欲張って働いていいんだと安心し、事業内容にも共感し、一緒に働かせてもらうことになりました。

最初は業務委託契約で、採用代行や大学でのお仕事など、できることは何でもします!という思いで複数の仕事を始めました。

エスキャリアは人が少ない分、一人ひとりにかかる責任が大きく、一つひとつの案件を受注してくることがいかに大変なことか実感しました。前職の時は、会社の名前と箱に守られていたなとも感じましたね。

メンバーそれぞれが、家族などの自分が大切にしている軸を元に働き方を考えていて、家庭という軸が加わって働き方を変えたかった自分にはすごく合っているな、と思いました。

一方で、色々な業務をさせてもらえるからこそ、何が本当にやりたいんだろう、ともやもやすることもありました。再び、もっとお客様に入り込んで課題解決したいという思いが込み上げてきた時に、スカウト業務のご依頼をいただきました。フリーランスとしてではなく、組織の中で成長していきたいという思いもあり、このタイミングでエスキャリアの社員となりました。

その後、主に採用代行とスカウト業務の二本柱でプレイヤーとして活動し、ほどなくして第一子を妊娠しました。産休に入る前に複数のメンバーに引き継ぎをし、チーム体制を広げていきました。そして、今年4月に、再びスカウト業務の案件で、プロジェクトマネージャーとして復帰しました。

生活が変化しても、「働き甲斐」を見つけていきたい

現在も、プロジェクトマネージャーとして動いています。

プロジェクトマネージャーとしては、企業様と弊社のパートナーの双方に寄り添うことを意識しています。元々は、企業寄りの志向が強いのですが、企業側の満足だけを考えているとパートナーが疲弊してしまうので、特に気を付けるようにしています。

基本的に仕事が好きなので、これまでは家に帰っても仕事をしていましたが、子どもがいるとそうもいかないので、家に帰ったら仕事のことは忘れる!と切り替えることが上手になりました。

現在、第二子を妊娠中で、来年出産予定です。復職しても、お客様への課題解決を通して価値を提供していきたいですね。本当に楽しいですから、これを軸にして、できることを探っていきたいです。実は、再びプレーヤーとして活動したいな、という密かな思いもあります。

母になり、家族は一番大切にしたい軸です。2人の子どもを育てながら仕事をしていくことはまだ想像がつかず、不安でいっぱいではありますが、子どもたちのやりたいことが出来るための選択肢を増やせるように、働いていきたいなと思います。

「ママ、楽しそうに働いているね」と子どもに言われるように、新しい家族を迎えた後も、まだ見ぬ自分の働き甲斐を見つけていきたいと思います。


安村 小百合 さん
30代前半 / 株式会社エスキャリア 勤務

大学卒業後、学習塾に入社。3カ月で退職し、大手情報サービス会社の住宅情報提供部門のパートナー企業に法人営業として転職。約5年勤務し、大手人材紹介会社のスカウトプランナーとして転職。3年半の契約社員として勤務後、エスキャリアと出会う。業務委託として3カ月務めた後、社員になると同時にスカウト業務を担当。現在は、スカウトと採用代行業務のプロジェクトマネージャーとして従事している。

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