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自信を持ちたいあなたを阻んでいるもの〜あなたの信念に着目する〜


多様な生き方、働き方が存在する今、日本女性の就業者数は増加の動きを見せています。2021年5月発表の労働力調査によると女性の就業者数は2977万人、前年同月比47万人増加、就業率1.3ポイントの上昇となりました。

その一方で日本政府は、当初2003年に掲げていた「2020年までに指導的地位の女性比率を30%に」という数値目標への達成が難しいことから「2020年代の可能な限り早期に30%にする」と、目標を先延ばしにすること発表。女性の登用は進んでいないのが現状です。

こうした背景には、職場に女性でマネジメントスキルのある者がいない、女性活躍のロールモデルがなく登用された後の就業イメージが湧かない、家庭と仕事の両立が難しい、自分に務まる自信が無い、など様々な要因があると考えられます。

自信が持てない方の中には、仕事を任されたり、管理職登用の話をもらっても「自分はそれに見合った人間ではない」と任務の受諾に悩む方も多いようです。こういった方はインポスター症候群の可能性があるかもしれません。インポスター症候群とは、実績や能力があるにも関わらず自分を肯定できない心理傾向を指します。

インポスターとは「詐欺師」という意味で自分の力を信じられず人を騙しているのでは、と思ってしまうことからこの名がつきました。俳優のエマ・ワトソン、ミシェル・オバマ前大統領夫人もインポスター症候群に悩んだことを告白しており、女性に多いと言われています。

日本には謙遜は美徳であるという精神もあり、日本人は自分を主張する姿勢が控えめで、自己評価が高いことを隠す傾向にあります。LinkedIn調査では、世界の中で特に日本の女性は学歴や所得にかかわらず、最も悲観的で自信がないという結果となっています。

「自分に自信が持てない」と弊社のキャリアカウンセリングサービス、マイ・カウンセラーへご相談いただく方の多くは、実は「本当はもっと自分に自信を持ちたい」と思っていらっしゃいます。

自信がない、自分なんて…という感情を決めているのは実はあなた自身の信念なのです。米国の心理療法家アルバート・エリス博士は、人間の感情は「出来事」「経験」が直接の原因となり、引き起こされるのではなく「信念」によって引き起こされると述べています。つまりあなたがどのような信念で捉えるかによって感情の結果が変わるということです。

エリスは不快な感情は、上記図の③非論理的信念を⑥の論理的信念に置き換えることで感情の結果が変わるということを言っています。エリスの弟子である国分康孝氏は、非論理的信念は「ねばならぬ信念、非観的信念、非難・卑下的信念、欲求不満低耐性信念」の4つでできていると述べています。

この4つの非論理的信念があなたの前向きな一歩を阻害しているかもしれません。上記の図④、⑤の気づきにより、信念を修正することで肯定的な感情の結果に変わります。肯定的な感情はあなたのモチベーションを高めることにも繋がります。

しかし、長らく①②③の感情の持ち方に慣れてしまっていると④、⑤の気付きはそう簡単に得られないかもしれません。日々の生活や仕事での晴れない気持ち、モヤモヤを解消し前に進みたい時は、第三者であるプロのキャリアカウンセラーに話してみることをお勧めします。1体1の対話を通し、自分を客観的に捉えられるようになることであなた自身の捉え方の癖を知るだけでなく、新たな捉え方に気付くこともできるでしょう。

一つの捉え方で自分を卑下するのではなく、捉え方の視点を変える、ただそれだけです。弊社のキャリアカウンセリングサービス、マイ・カウンセラーは、経験豊富なキャリアカウンセラーが対話を通じて、貴女自身が自己理解を深め、新たな一歩を踏み出せるよう全力でサポートいたします。ぜひ気軽な気持ちで、お申込みいただけたらと思います。


この記事を書いた人

小池 佑理 さん
大手人材紹介会社にてキャリアアドバイザーとして勤務。現在は夫の海外勤務のため海外へ移住、フリーランスとしてキャリア支援に携わる。国家資格キャリアコンサルタント。
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