育休中の一大プロジェクト! パートナーとの強力タッグ形成でスムーズに仕事復帰しよう!


育休から仕事に復帰するにあたって、すべての家庭が直面する課題の一つが「パートナーとの家事育児の分担をどうするか」ということではないでしょうか?
今回は、実際に寄せられた、仕事復帰に際したパートナーとの家事育児の分担に関する悩みと、その解決方法についていくつかご紹介します。

先輩ママの事例① ~話し合いのタイミングを考える~

先輩ママAさんは、パートナーが家事育児に協力的でないことから、仕事復帰を控え不安な毎日を過ごしていました。

キャリアカウンセリングでパートナーの状況を伺うと、
「子どもと一緒に遊ぶくらいはするものの、お世話(ご飯の補助、着替え、寝かしつけなど)になると、嫌がられるから、と言ってやりたがらない。そして、いつも自分の仕事と趣味の事ばかり。今仕事をしていない妻が家事育児をやって当たり前と思っている」とのこと。そして、そんなパートナーに対して、「家族に対する思いやりがない」とおっしゃっていました。

そしてAさんは、そんなパートナーに感情に任せて抗議してしまい、お互い嫌な気持ちになるだけで、家事育児の分担について建設的な話し合いが出来ていませんでした。

そんなこと?と言われてしまいそうな簡単なことです。しかし、本当に簡単なことなのでしょうか?大体の方が、家事育児の精神的・肉体的負担に耐えきれなくなった時に、いわば不満をぶつけるという形でパートナーと話し合いし始めています。パートナーに話しかける「ねえ!」「あのさぁ・・・」この瞬間からすでに臨戦態勢なのです。

Aさんは、カウンセラーとともにパートナーへの気持ちや要望を整理していく中で、自分自身が「話し合いを始めるタイミングを間違えていた」ということに気づきました。そして、まずはそこから変えてみたところ、パートナーと前向きな話し合いが出来たそうです。

先輩ママの事例② ~パートナーとの家事分担マトリックス表を作成~

ある先輩ママBさん。夜泣きの激しい2歳の長女を抱えた状態で、第2子を出産されました。Bさんのパートナーは、家事育児をBさんに「言われたらやる」という方らしいのですが、気が付いて自分で動く様子のないパートナーの姿にイライラ…という状況が続いていました。

そこでBさんは、自分とパートナーの
・好きな(やる事が苦にならない)家事
・嫌いな(なるべくやりたくない)家事

を、マトリクス表にして書き出してみました。その結果、

 Bさんが好きでパートナーが嫌いな家事・・・料理、掃除
 パートナーが好きでBさんが嫌いな家事・・・地域のごみ捨て場の定期清掃、洗濯物干し

ということが分かりました。

これをきっかけに、夫婦の合意の下、基本的に①についてパートナーは一切手伝わなくていい。②についてBさんは一切手伝わなくていい。相手がそれをしている時間は、もう一方が子どもの世話をすると決めました。

Bさんは、「自分が嫌なものを相手にやってもらっているので、感謝していますし、自分も大して嫌じゃないことをして感謝されるので、お得感がある(笑)」とおっしゃっていました。

先輩ママの事例③ ~ファイナンシャルプランを軸に話し合う~

先輩ママCさんは、仕事復帰を控え、フルタイムか、それとも時短勤務にするべきか・・・どのようなワークスタイルで働くか悩んでいました。パートナーは家事育児に協力的ではなく、育休中のCさんに頼りきりという状態でした。

今まで家事育児のほぼすべてを担っていた妻が仕事に復帰するということは、家事育児の担い手が圧倒的に不足するということです。家事育児と仕事のベストバランスがどこにあるのか、Cさんご夫妻は、ファイナンシャルプランをもとにして話し合いをしました。

将来必要になってくるお金、子どもの数などを一緒に話し合うと、月々に家計に必要な収入の額が算出できました。これにより、具体的かつ現実的な仕事復帰後のCさんの目標収入額が決まります。目標額を決めたことによって、育休延長はせず、今から数年は子どもを中心に時短で働くということが、パートナーとの合意のもと決まりました

「お金」という目に見える具体的な数値を用いてパートナーが一緒に未来を描いたことで、「妻がこのくらいの額の収入を得るためには、自分も家事育児を分担しなければならない」ということが、スッと腹に落ちたようです。その結果、Cさんが提示した家事分担の提案を受け入れてくれました。

さいごに ~育休は夫とのパートナーシップを深める良いきっかけ~

育休中の女性に話を聞くと、多くの方が夫婦のパートナーシップ形成で悩んでいます。育休中の方がしっかりと時間をつかって考える時間を持てるはずなのに、子どもを大事に思う気持ち、パートナーへの不満、社会から隔絶されたような孤独感、今後の自分のキャリア対する不安・・・と、育休中はとかくモヤモヤしがちです。そしてパートナーと上手く話し合いができず、とギクシャクしてしまうことも多いようです。

ただし、子育ては一人より二人で行った方がやはり楽。そして、子どもにとってパパとママの両方が自分に関わってくれるというのは何より嬉しいことなのです。パパとママの間に挟まれて三人で手をつないで歩く時の子どもの笑顔。あの笑顔のために、諦めずに夫婦でパートナーシップについて話し合いをしてみませんか?

夫婦で向き合ってもどうにも進まない。自分がどうしたいかがはっきりしない。そのような時はぜひマイ・カウンセラーにご相談ください。前向きな一歩を踏み出すお手伝いをご支援させていただきます。

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この記事を書いた人

山口 奈生 さん
大学卒業後、大手損害保険会社の総合職として勤務。夫の海外留学に帯同するために、子ども二人とともに渡米。帰国後、キャリアカウンセラーの資格を取得し、第三子を出産。人材サービス会社で勤務ののち、キャリアカウンセラーとして独立。現在、再度家族で渡米し、アメリカ⇔日本のリモート勤務中の、一男二女の母。