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今の働き方じゃ無理?妊活、出産を見据えてのキャリアプランとは。


結婚後、働き方は変えずに頑張っているけれど、そろそろ子どものことも考えたい。でも今のままでいいのかな?と不安を抱える人も多いのではないでしょうか。ここでは、妊活や出産を見据えたキャリアプランってどう考えればいいのか?についてお話したいと思います。

1.仕事、このままでいいのかな?

今後子どもがほしいなと思い始めると、仕事内容や、職場環境など、今まで通りの働き方では少ししんどいと感じる方もいらっしゃるのではないでしょうか。。自分は妊娠できるのか?子育てできるのか?と漠然と不安になるのは当然のことだと思います。筆者も不妊治療の経験があり、子どもがほしいという思いと仕事のハードさから退職した経験があります。

異動を願い出たほうがいいのか?転職したほうがいいのか?それとも退職?少なからず今の働き方を変えたいと思っている方も多いのではないかと思います。

 

2.妊活、出産を見据えたキャリアプランの考え方

子どもがほしいと思った時、どのようにこの先のキャリアプランを考えていくといいのかをご紹介します。

【STEP1】フェーズごとに分けて、不安を可視化する

妊活や出産を見据えた時、今の仕事や働き方のままでいいのか?という不安は、各フェーズの様々な不安が思い浮かんでいる状態だと思います。まずはそこを因数分解して、自分はどの部分に不安があるのかを可視化していきましょう。

「妊活」「妊娠、出産、育児休暇」「仕事復帰、子どもの保育園(もしくは幼稚園)」といったステップを年表風に紙に書き出し、それぞれ不安や思いを書いていくのもおすすめです。

◆妊娠について

まず、自分の身体や体調をチェックしてみましょう。生理不順や不正出血はありませんか?不規則な生活リズムや食生活になっていませんか?基礎体温は測っていますか?そもそも、生理や妊娠の仕組みをしっかりと理解できていますか?

他人と比べず、あくまで「自分の状態」を見つめることが大切です。まずは自分の体が妊娠できる状態にあるのか、一度婦人科に相談してみてもいいかもしれません。もし通院が必要となれば、今後仕事と不妊治療との両立を目指す必要も出てきます。

(参考コラム:不妊治療とキャリアは両立できる?どちらもあきらめたくない人へ

◆妊娠中、育休/産休取得について

育休・産休を取得後、仕事復帰する女性が増えてきているとはいえ、職場の雰囲気や上司・同僚の理解が得られず、妊娠がわかると退職をせざるを得ないといった方も少なくはありません。自分の職場はどうか、先輩女性社員に聞いてみる・就業規則や制度を調べるなど、情報収集を行ってみましょう

◆育児について

自分が育児や復帰後のイメージをどう持っているのか、考えてみましょう。

職場復帰をしたいと考える方は、パートナーの働き方や育児・家事分担、協力してもらえそうな親族がいるか等、自分の周りの育児サポート体制について考えてみましょう。

子どもが小さいうちは育児に専念したいという方もいらっしゃるかと思います。いったん退職し、パートやアルバイトで復帰、子どもがある程度大きくなったらまた正社員になりたい、などどのように働きたいかを考えてみましょう。

【STEP2】自分が仕事に求めるものを考えてみる

次に【自分が今後仕事に求めるものは何か?】を考えてみましょう。

ここで用意するものは付箋とペンです。

① 【自分が仕事に求めるものは何か?】を考え、思いつくものをすべてひとつずつ、付箋に書き出してみましょう。

例えば、【安定した収入】【強みや専門性を活かせる仕事】【やりがいを感じられること】【組織に貢献しているという実感】【職場の人間関係の良さ】【手厚い福利厚生】【昇進・昇給の可能性】【有休取得しやすい職場の雰囲気】【時間ではなく成果で評価されること】【子育てと両立できる勤務時間・勤務地】などが挙げられます。

「◯円以上の収入」「19時までに帰宅できること」など具体的に思いつくのであれば、それらも書き出してみてください。

 

② 優先順位を考え、書き出した付箋を並べてみましょう。

何を重視したいと考えるかは、人それぞれです。あくまで、「自分が今後仕事に求めるもの」は何かを考え、STEP1で考えた内容をイメージしながら、自分の気持ちや感じ方にも注目しながら並べてみましょう。

STEP1が漠然としたものだった方も、付箋を並べてみると、何が満たされていないのか、自分は何を求めているのかが見えてくることがあります。見えてくるものがあったら、それを家庭や職場の環境を照らし合わせ「どうすればいいか」「何が必要か」と考えを深め、解決のための行動に移していきましょう。新たな情報収集や、パートナーや会社との話し合いが必要となることもあるでしょう。

実際、筆者の周りでは、不妊治療のために、ネックだった残業時間について会社側に相談したところ、職務内容を考慮してもらい、残業時間を減らすことができた人や、産休育休取得の前例がないことに対する不安を会社に相談したところ、ぜひ第一号になってほしいと言われた人もいます。また、直行直帰が可能で、時間に融通がきく営業職に転職した人や、パートやアルバイト雇用に切り替えた人も。

 

いずれにせよ、まずは、自分の考え/価値観を探るところからやってみてはいかがでしょうか。なかなか考える時間がない、心の余裕がないといった場合はキャリアカウンセリングを受けてみるのもひとつです。(マイカウンセラー)プロのキャリアカウンセラーに話したり、質問したりしてもらうことで、考えが整理しやすくなります。

3.価値観は変化したっていい。大切なのは「自分はどうしたいか」

キャリアとは、仕事をハイペースでし続けること、上昇し続けることだけではありません。家庭を大事にすること、子どもを育てること。人生には「労働者」以外の役割が多くありますが、それらも紛れもないキャリアです

あくまで「自分はどうしたいか」

どう働きたいかは、どう生きたいか。価値観はライフイベントとともに変化するものです。その変化を受け入れ、納得のいく選択をしていくことが、「自分らしいキャリア」を作っていくことになるのではないでしょうか。

 


この記事を書いた人

朝田智子 さん
大学を卒業後、住宅設備の販売会社で個人営業を担当。その後人材会社にて新卒採用関連商材のコンサルティング営業を経験。様々な採用の現場を見る中で、人が仕事を選ぶ際の気持ちに寄り添いたいという想いから、2016年、国家資格キャリアコンサルタント、及びJCDA認定CDAを取得。現在は女性のライフイベントに関するキャリアカウンセリングを中心に活動中。
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