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人生100年時代! 今からでも遅くない、40代からのキャリアについて考える(3)


前回に引き続き、今回も、私たちエスキャリアが運営するカウンセリングサービス(マイ・カウンセラー)に実際にご相談いただいた40代の方からのご相談をご紹介します。

これまでのコラム:
人生100年時代! 今からでも遅くない、40代からのキャリアについて考える(1)
人生100年時代! 今からでも遅くない、40代からのキャリアについて考える(2)

体力の衰えを感じたAさんのケース

Aさんは、20年近く販売職に従事する傍ら、10年程前からは店舗の責任者として、販売スタッフの指導・管理も担当していました。
これまでに2回の転職経験がありますが、いずれも販売の仕事で、Aさんは販売の仕事を「天職」だと思っていました。しかし、この1年程、終日店頭に立っていると、以前には感じなかった疲労を感じたり、夜遅くまで勤務した翌日はなかなか起きれなくなったりするようになりました。
今はなんとか頑張れても、長く続けることは難しいと思ったAさんは、キャリアチェンジを考え始めましたが、販売職以外の経験がないため、自分に何ができるのか分からず、マイ・カウンセラーに相談にいらっしゃいました。

1.気持ちを受け止める

40代以降のご相談では、Aさんのように体力的な問題からキャリアについて考え始めるケースは珍しくありません。
キャリアカウンセリングでは、今まで出来ていたことが出来なくなることへのショックな気持ちや、漠然と限界を感じつつも、まだ出来るという気持ちとの狭間で揺れる思い、これから先への不安な気持ちに、まずはしっかり耳を傾け、その気持ちを受け止めます。

2.隠れた気持ちを引き出す

その上で、これまでのキャリアを棚卸ししながら、強みや能力、仕事に対する価値観や志向を探っていきます。
Aさんは当初、店舗でもある程度事務経験があり、他のスタッフに比べて事務作業が得意であること、立ち仕事では
ないという理由で、事務職への転換を希望していました。
が、棚卸しをしていく中で、何度も「天職」という言葉を繰り返していることをカウンセラーに指摘されたAさん。
自分の中に、これまでやってきた仕事への強い自負があること、それ故に、販売の仕事から完全に離れてしまうことに実は迷いがあること、困っているのは次の職種が決められないからではなく、今の仕事から全く離れてしまう事を寂しく思っているからであることに気づきました。

3.強みや経験を活かす方法を考える

そして、棚卸しの中で見えてきた強みである、「相手をよく観察し、相手の置かれている状況や気持ちを的確に把握する洞察力」や、「相手の立場に立って分かりやすく説明し、納得してもらえるコミュニケーション力」を活かしながら、販売の仕事に近い領域で働くことが自分が一番望んでいる事であることに気づいたAさんは、強みも経験も活かせる仕事は何かをカウンセラーと一緒に考えました。
すると、これまでにAさん自身も何回も受けてきた、店舗スタッフ向けの研修トレーナー職が思い浮かび、自分のやりたいことや出来る事に一番ピッタリ来ることに思い至りました。
毎日立ち仕事ではなく、就業時間も比較的一定で、これまでの販売の経験も十分活かせるうえ、もしかしたら社内で職種転換することも可能かもしれないことに気づいたAさんは、転職ではなく、まずは社内でチャンスを探ってみる事を決めました。

管理職を打診されたBさんのケース

Bさんは、入社以来、事務職としてキャリアを積んできました。仕事は楽しく、気づいたら20年近くが経過、自然と後輩の面倒をみる事も多くなり、後輩の成長もまたBさんのやりがいになっていました。

そんな中、定期面談の席で上司から、突然、管理職試験を受けるよう言われ、今後は管理職として部下の指導・育成もしてほしいと言われました。
考えてもいなかったことに驚いたBさんは、1週間考える猶予を貰いましたが、どうしても答えが出せず、マイ・カウンセラーに相談にいらっしゃいました。

1.本音を探る

2016年に『女性活躍推進法』が施行され、女性管理職比率目標を掲げる事が課せられるようになったことで、多くの企業は女性管理職の輩出に力を注いでいます。そのような中、Bさんの様に、突然管理職になるように言われ、戸惑い、不安に感じている40代は少なくありません。
キャリアカウンセリングでは、そういった気持ちを受け止めながら、なかなか決断できない理由は何か、心の奥にある本当の気持ちを探っていきます。

2.潜在的な気持ちを引き出す

とにかくビックリしたBさんでしたが、その時の気持ちをもう一度、客観的に振り返ると、「ビックリした」意外にも、「何故私なのか?」と不思議に思う気持ちや、「人を引っ張るのは苦手だし出来ない」という恐れに似た気持ち、「無理やり管理職にされたらどうしよう」という不安な気持ちなど、色々な思いが交錯していたことを思い出しました。
そして、その中に僅かながら、これまでの自分を認めてもらえた嬉しさや、後輩の成長にもっと関わりたいという気持ちもあり、だからこそ、決断できないことに気づきました。
とは言え、他の管理職の様に部下をぐいぐい引っ張ることは自分には難しいと思ったBさんは、一旦は管理職を断ろうと思いました。

3.自分らしさを大切にする

担当カウンセラーは、後輩と同じ目線に立って物事を見たり、一緒に悩みながら答えを出していったりする”サーバントリーダーシップ”というマネジメントスタイルが最近注目されていることをお伝えしました。それこそまさに得意とするスタイルであることに気づいたBさんは、従来の接し方を大きく変えることなくマネジメント出来そうなこと、誰かのマネではなく、自分のオリジナルの管理職像を作っていけばいいことに思い至り、まずは管理職試験を受けてみる事を決意しました。

まとめ

人生には、自分の意思ではどうにもできないことや、時代の変化の煽りを受けて、想定外の事態に遭遇することもあります。
が、そのような時も、これまでの経験や強みを活かし、自分のスタイルも維持しながら緩やかにシフトチェンジしていくことはできます。
もし、その方法が分からず行き詰るようなことがあれば、是非一度マイ・カウンセラーにご相談ください。キャリアカウンセラーが皆さんと一緒に皆さんにとってのベストを考えていきます。

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