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ブランクからの復職 あなたなら何から始める?


産後、育児に専念できる時間は、かけがえのない時間ですよね。
一方で、自分のキャリアに「ブランク」ができてしまうことに不安を感じる方も多いのではないでしょうか。

筆者も、出産によるブランクを約2年ずつ経験しました。
1回目は産育休が取得できず退職、2回目はフリーランスという働き方だったため育児休業制度はありませんでした。その期間は、なんともいえない焦りと不安を常に抱えていたような気がします。

今回は、育児中のママが復職を考えるとき、焦りや不安を感じるのではなく、
前向きにご自身の「キャリア」を考えていくためには、どんなことから始めればよいか?について、お伝えできればと思っています。

 

1.孤独や不安は、思考もマイナスにしてしまう

産後、子ども中心の生活に慣れてくると、ふと、社会とのつながりがなくなったようで孤独を感じた経験はないでしょうか。
考える時間が物理的にある、というのもなかなか厄介。

筆者の場合、特に、復帰先や復職時期も決まっていなかったため、いつまでブランク期間が続くのか終わりが見えず、このままでよいのか?復職できるのか?などひとりでモヤモヤ考えては落ち込む、ということがよくありました。
働いている人がとにかくキラキラと輝いて見え、自分ができないことばかりが目について、漠然とした不安と焦りに、常に追い立てられていたような気がします。

こういった孤独感、不安、焦り、ストレスなどを、育児中はひとりで抱え込んでしまいがちです。そうすると、ついマイナス思考になってしまい、必要以上に自信をなくしてしまう恐れがあります。

2.ブランクではなく、「復職への準備期間」と考えよう

育児期間は、先述のように「できないこと」に目が向きがちです。
でも、できないことを嘆いてばかりではもったいない!
育児期間を、ブランクではなく「復職への準備期間」と捉えて、今できることから始めてみませんか?

復職すると想定して、まずどうすればできるようになるか考えてみましょう。
例えば、
・預け先が確保できる
・復職する上での気持ちの整理ができている
・やりたい仕事、条件の合う仕事を見つける
・それに応募できる準備が整っている など。

すると、そのために「今できることは何か?」見えてきませんか?

 

3.今できることはなにかを考えてみよう

次に、今できることは何かを考え、洗い出してみましょう。

□不安を整理し、自信を取り戻す

子どもを預けて働くことや、育児と仕事を両立できるのかなど、復帰に関する不安はつきません。そんな不安を吐き出して、気持ちを整理すること、自信を取り戻すことが必要です。

こちらのコラム<Part1Part2>もご覧いただければと思いますが、復職を前に不安を感じるママ向けに、いろいろな場が用意されています。
同じような悩みを持つ人と思いを語り合う、新たな価値観に触れ自分を見つめ直す、新しいスキルを身につけ復帰に向けて自信をつける、などタイプは多様で、きっとあなたに合う場が見つかるのではないでしょうか。

また、キャリアの棚卸しもぜひやってみていただきたいと思います。これまでのキャリアを見直すと、自分の強みや、今の自分に足りないもの、今後に向けて身に着けた方が良いものを、可視化できるようになります。こちらのコラムでもご紹介しています。

自分に向き合うこと・新たな繋がりを見つけることは、気持ちを整理できたり、前向きな気持ちや新たな目標を見つけることができたり、あなたの自信を取り戻すきっかけになるのではないかと思います。

キャリアカウンセリングを受けてみるというのも、ひとつの方法です。
マイカウンセラーでは、第三者であるプロのキャリアカウンセラーが、あなたに寄り添って、真摯に対応いたします。

□保育環境を整える

近年の保活の大変さはよく取りざたされています。
それにより、保活をする前から、「大変そう」というイメージを持つ方も多いのではないかと思いますが、心配より前に、まずは実際の保育環境の選択肢を考えてみましょう。

保育園を検討される方は、こちらのコラム:<育休明けも安心!【保活】で重要な、たったひとつのこととは?保育園に落ちた!育休延長、どうする?>もご覧いただければと思いますが、就業条件や家庭の事情によって、求める保育環境も異なりますので、あなたが復職するなら、保育園、幼稚園、一時保育、ファミリーサポートやベビーシッターなど、どの選択肢が現実的なのか、考えてみるとよいかもしれません。

筆者の子どもは、延長保育のある幼稚園に通いました。入園まで仕事はあきらめていましたが、断乳を期に、一時保育とファミリーサポートに登録したのがきっかけで、入園前も働ける可能性がある!と一気に復職のイメージが湧いたのを覚えています。実際、一時保育とファミリーサポートを利用して、子どもが2歳のときに仕事復帰することができました。

一時保育やファミリーサポート、病児保育など、利用に登録が必要なものは、事前に手続きを済ませておくと慌てずにすみます。いざというときに利用できるという安心感にも繋がりますし、実際利用して予行練習をしてみるのもよいかもしれません。

他にも、
□情報収集する
□仕事に求める条件や優先順位を整理する
□資格取得や勉強をする など、いろいろと挙げられるのではないでしょうか。

「今できること」、あなたはいくつ挙げられましたか?
復職のその日までに、あなたができること、すべきことは、意外と多いと思いませんか?

 

4.小さな一歩を積み重ねよう

次に、あなたのこれからの目標を立てましょう。
ポイントは、いきなり大きな目標をひとつ立てるのではなく、1年後、3年後、5年後・・・といくつかに分けて目標を立てることです。

育児期間中は、保育環境が整わなければ仕事をするのが難しい、という現実があります。また、どんなにやりたい仕事でも、育児との両立を考えると、どうしても出産前と同じ環境や条件で働くことが難しくなるケースも出てきます。自分の気持ちだけでは決められない現実に最初は戸惑いもあると思いますし、できないことに落ち込むこともあるかもしれません。

しかし、【今はできないだけ】と割り切って、【今できることは、どんな選択肢があるか?】という視点で考えていくことも大切なのではないでしょうか。

数年後の目標を実現するために、
そして、チャンスが来たとき、大きく踏み出せる自分になるために、
まずは、今できる小さな一歩を積み重ねていきませんか。

 

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この記事を書いた人

松井 美佳 さん
大学卒業後、システムエンジニアとして勤務。その後、人材業界に転身。企業や行政機関での転職支援を経験、キャリアカウンセラー資格を取得。結婚・出産を経て、現在はフリーのキャリアカウンセラーとして、リモートワーク中心にキャリアカウンセリングのほか、ダイレクトソーシング・コラム執筆などにも携わっています。二児の母。
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